ちくま文庫<br> 文化防衛論

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文化防衛論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 394p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422835
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

内容説明

高度経済成長が実現し、戦後文化が爛熟して学生運動が最高潮に達した1969年に刊行され、各界の論義を呼んだ三島由紀夫の論理と行動の書。「最後に護られねばならぬ日本」を求めて展開される論文、対談、学生とのティーチ・イン。また文庫化にあたって自刃の直前に新聞紙上に発表された『果たし得ていない約束』を併録。

目次

第1部 論文(反革命宣言;文化防衛論;『道義的革命』の論理―磯部一等主計の遺稿について;自由と権力の状況)
第2部 対談(政治行為の象徴性について(いいだ・もも;三島由紀夫))
第3部 学生とのティーチ・イン(テーマ・『国家革新の原理』)

著者等紹介

三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925‐1970。本名・平岡公威。東京・四谷生まれ。『仮面の告白』で文壇での地位を確立。以後、次々と話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

58
憂国忌も近く、読むと何となく格好いい様な気がして本書を手にした。一読、大変難しかった(笑)。解る部分、解りかねる部分がせめぎ合う。久し振りに解るまで繰り返し読むタイプの本を手にしたのだ。私には途中の磯部浅一論が面白く、磯部の獄中手記が読みたくなった。あと『学生とのティーチ・イン』は話し言葉故の解りやすさがあった。『文化防衛論』の内容を三島由紀夫自身が噛み砕いていた。しかし三島に生意気な口をきいている大学生達は、今どうしているのだろう?。今も何かの主義を信奉してはいるまい。ラストの文章の予言は的中している。2016/10/06

43
なかなかの読み応え。チェコ問題、大東亜戦争、マッカーサーの政策、自衛隊、ボディビルのこと等、三島の意見が盛りだくさんです。前半の文化防衛論は私にはやや難しい部分もあって、何とか言ってることがわかったという感じ。後半の学生との対談は見事!当時の学生も三島由紀夫に劣らず賢い人が多くてすごいです。三島由紀夫は、対談でも執筆でも、口調が同じ(笑)。しゃべってもキレイな日本語だなぁと思います。2015/04/05

優希

39
三島の論理と行動が伺える書。「最後に譲られねばならぬ日本」を求める展開は三島の文武両道の精神が見てとれました。2023/12/06

さきん

36
持論を述べた前半部と学生からの質疑応答の後半部。後半部の方が対談になっていて読みやすい。ほとんど話はかみあっていいないような気がするが、著者の保守的な考えがにじみ出ている。文化は多様性の中から生まれるという点で、一つの理想以外を監視して廃し、粛清してしまう共産主義とは一線を画す。戦前の天皇制は、元老がいない中の統帥権の独走という点で、戦後は軍事からも完全に象徴して分離されてしまっている点で不十分と説く。暗殺を認めるロジックもチラホラ。もっと頭が冴えている時に再読したい。2018/11/19

しゅん

30
三島にとっての「天皇」は、文化、というよりも芸術の根拠として存在している。日本における文化は天皇によって長時間を生きてきたのであり、天皇なしには文学や美術、あるいは生活様式やコミュニケーションも瓦解する。そして、日本の文化は「菊と刀」である以上、文武は共に残さなくてはいけない(この両道が「芸術」だと思う)。天皇という「文化」を残すために、三島は民主制を消極的に支持する。そして、じりじりとした戦いや交渉を無視して夢を語る共産主義を拒絶する。70年の自決につながる、決闘と暗殺の肯定も語られている。2021/12/13

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