ちくま文庫
サイファ覚醒せよ!―世界の新解読バイブル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 322p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422590
  • NDC分類 304
  • Cコード C0136

内容説明

サイファ―それは「世界はなぜあるのか」を根元的に問う営みのすべてが共通につきあたる、ある種の暗号のことです。サイファを解読することで、あなたは「世界に触れる」ことができる。「人間は何があれば満足して生きていけるのか」、その問いに対して一人一人が答えることが、あなたがここにいることの謎を解き明かすことにつながる。『終わりなき日常を生きろ』完結編。文庫版あとがきを付す。

目次

レベル1 「社会の底が抜けている」ことに気づけ(「社会の底が抜けた」存在はなぜ出現したか?;父親と母親の果たす役割に注目せよ)
レベル2 「第四の帰属」がなぜ必要なのか?(「第四の帰属」の定義;「洗脳」と「マインド・コントロール」 ほか)
レベル3 自分自身の「聖なるもの」は何か、に覚醒せよ(「隣人愛」に代わる「上位概念」が必要;新しい形の「生命受け入れ装置」を創りたい ほか)
レベル4 「サイファ」とは何か?(世界は規定できないものであることに覚醒せよ;自分自身が「サイファ」であることに覚醒せよ ほか)
レベル5 「サイフア」として生きる(原始的共同体のころ「サイファ」は共有されていた;人間は何があれば満足な存在か)

著者等紹介

宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年生まれ。首都大学東京都市教養学部准教授。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。援助交際、オウム真理教、少年事件など様々な事件を考察して提言する稀代の社会学者

速水由紀子[ハヤミユキコ]
新聞社の専属記者を経て、フリージャーナリストになる。若者の意識や子供の問題、夫婦・家族・セクシュアリティなど、激変する社会を、綿密な取材を基にしたルポで描写・分析している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっぢ@断捨離実行中

8
『終わりなき日常を生きろ』からはじまる宮台社会学の最高傑作にして集大成。ここから先の著作はすべて時事論的な応用編なので特に読む必要はない。まあ、何の屈託もなくおおっぴらに自意識やロマンを語れた時代の産物です。アスペと日常系とネトウヨが容易に結びついてしまう昨今の情況では得意のアジ芸もダダ滑りだ。唐突にトランプ的享楽が近代の虚妄を暴くだとかいわれてももはやロマンチストの信仰告白にしか聞こえないわけで、宮台センセの時代はとうに終わったのだなとエモい気分に浸る元信者であった。さらばミヤダイ、フォーエバー。2017/03/27

すー

4
面白かった。「端的なもの」「世界の根源的な未規定性」「サイファ」といったキーワードを散りばめながら、失われた「世界」と個人との関わりを取り戻す方法を考える。なんともハイデガーっぽい。速水が名状しがたいものとして、「科学」を執拗に挙げたがるのに違和感を感じるけれど、それが結果として宮台から議論を引き出していて、読者の聞きたいことを代弁してくれてるような形になってる。この社会の生き辛さ、そして生き辛い社会でどう生きるか、そういった問題を自分なりに考えてみるきっかけを与えてくれる。2011/12/09

Arowana

3
前著に引き続き、読んでよかった。この二作が今のところベスト。もう少し早く読んでおけばよかった。僕は昔から感動しにくい性分なので、すでに齢三十四。これが感受性の限界なのだろう。「訪れ」はいづこに。死ぬ前に全ての謎が解けるというのは本当だろうか…2018/05/27

mackane

2
おもしろい。現代版、聖書みたいなもの。

マープル

2
数多ある積読本のなかからようやく読了。熟成期間、約5年・・・。それはさておき、内容については今読んでも、というかいまこそ読まれていいんじゃなかろうか。みんななんかヤバい時代だなって思ってると思うけど、この本を読むと、事態は10年前に予想された以上にヤバくなってんじゃね?と思わざるを得ないのだ。まいったな、こりゃ。2009/03/11

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