内容説明
都市文明の発生は人類の宗教意識にも大きな影響を与え、さまざまな対立・葛藤の中から仏教、儒教、キリスト教が誕生する。神々の時代から世界宗教の時代への転換期を描く。
目次
第16章 古代中国の宗教
第17章 バラモン教とヒンドゥー教―最初期の哲学と救済の技法
第18章 仏陀とその時代
第19章 仏陀のメッセージ―永遠回帰への恐怖から言葉を超えた至福へ
第20章 ローマの宗教―その起源からバッカス祭の迫害(前186年)まで
第21章 ケルト人、ゲルマン人、トラキア人、ゲタエ人
第22章 オルフェウス,ピタゴラス、新たなる終末論
第23章 マハーカーシャパからナーガールジュナにいたる仏教の歴史とマハーヴィーラ後のジャイナ教
第24章 ヒンドゥー教の総合―『マハーバーラタ』と『バガヴァッド・ギーター』
第25章 ユダヤ教の試練―黙示からトーラーの称賛へ
第26章 ヘレニズム時代におけるシンクレティズムと創造性―救済の約束
第27章 イランにおける新たな総合
第28章 キリスト教の誕生
第29章 帝政時代の異教、キリスト教、グノーシス派
第30章 神々のたそがれ