ちくま学芸文庫<br> 暗殺者教国―イスラム異端派の歴史

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暗殺者教国―イスラム異端派の歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086563
  • NDC分類 228
  • Cコード C0122

内容説明

ニザリ・イスマイリ教国を奇怪という言葉だけで片付けるわけにはいかない。暗殺を政治手段とするこの王国は、10世紀末から13世紀央まで、バグダードのカリフ朝に拮抗する宗教的権威をもった。武力的・政治的にはセルジューク帝国と対抗し、世界の3分の2を当時席捲したモンゴル帝国とも敵対した。つまりこの暗殺者教国は、決して一時的、変則的現象とはみなせないのだ。ならば、この教国の奇怪な活動の基底には何があったのか―その全貌に迫る。

目次

ゴールバント渓谷のイスマイリ派
アッサシン(暗殺者)の由来
ニザリ教団とその開祖
暗殺者の王国
ニザリとセルジューク・トルコ族
チンギス・ハーンの中央アジア征伐
首都カラコルム
モンゴル将軍ギドブハ
ニザリ教団の滅亡
天文学者と歴史家の邂逅
ギドブハの死
イスマイリの復興
ニザリ思想の系譜と展開
ニザリ城寨の遺蹟

著者等紹介

岩村忍[イワムラシノブ]
1905年北海道小樽市生まれ。1926年アメリカのオタワ大学卒業。カナダのトロント大学大学院修了後、文部省民族研究所を経て京都大学人文科学研究所教授。主に遊牧史、東西交渉史を専攻、長期にわたって実地調査にあたる。1988年没
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感想・レビュー

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はじめさん

22
「山の長老」なる首領の手により麻薬で楽園を幻視する若者ら。オクレ、オクレぇ…と中毒になり、なんでも言うこと聞きます→あいつ殺ってこいや… これがイスラエル異端派、暗殺教団である! / フィクションで全身を布で覆い、短剣持って跳躍するイメージ刷り込まれたり、私にとってはグイン・サーガの「キタイの暗殺者」なんかが強いのですが、どこか忍者ちっくで、シルクロードを渡って暗殺教団の教義や麻薬、格闘術が大陸や半島を経由する毎に独自の発展をとげ、日本のある一族が伝承とか…ないね。/ 歴史の不審死はすべて不破に暗殺された2019/12/05

藤月はな(灯れ松明の火)

21
宇月原晴明氏の「黎明に叛く者」の参考文献でこの本が紹介されていており、大学の図書館にあったので借りました。イスラム教二大宗派でスンニ派ではなく、主流のシーア派も忌み嫌うほどの、異端者を許さないことを流儀とした神秘派イスラムの暗殺教国について述べています。禍根を残さないように一族郎党皆殺し、秘密を守るために暗殺者も即座に殺され、十字軍も利用した上で状況を有利にするためにキリスト教側も殺し、殺した者の死肉を道に撒くなどの見せしめ行為で周囲を恐怖に陥れた国は内部分裂に乗じたモンゴル帝国の知略によって崩壊した。2013/05/10

月をみるもの

18
大麻(ハシーシュ)や暗殺(アサシン)という言葉の語源であったと言われるイスラム教ニザール派。暗殺教団というイメージはオリエンタリズムでしかないのか、それともそれなりの実態があったのか? この教団自体の話ももちろん面白いんだけど、それ以上にワクワクすんのが、迫り来るモンゴル軍団との丁々発止。 郭守敬と並ぶ、モンゴル王朝の2大天文学者トゥースィー先生が、ニザール派の拠点アラムート砦にいたなんて!! 2019/08/18

ゲオルギオ・ハーン

14
『山の長老』ハサンが興した暗殺者教団:ニザリ教国の興亡を短くまとめた一冊。シーア派の中のイスマイール派の異端派として誕生したのがニザーリ派であり、形成過程がファーティマ朝における政治闘争と関連している。そのため、暗殺手段は政治パフォーマンス的な要素を含んでおり、密かに殺すのではなく公衆の面前で社会的な要人を殺すことを重視していたそうだ。5代目のムハマッド2世までは過激な思想だった。ニザーリ派のイマームはイスラム教の創始者ムハンマドさえも優越し、即ち宇宙であり、イマームを頂点とした階層社会提示していた。2020/07/29

筑紫の國造

13
まるで小説のような宗教団体。シーア派の分派、さらにその中の一教団である「ニザリ」について書かれた本。この教団の存在自体、あまり知られていないだろう。しかし、「暗殺」を政治的手法の一つとして積極的に利用した教団の影響力は小さくない。ただ、問題もかなりある。日本人にはイスラム教自体あまり馴染みがなく、その中でも「異端中の異端」とされるニザリを理解するには、用語や思想体系がかなり難解。特に第13章。また、フィールドワークの記述も写真や詳細な地図がなく、かなりわかりにくい。参考文献一覧がないのも厳しい。2018/05/09

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