内容説明
わが国の高校では、経済学がほとんど教えられていない。「政治・経済」という科目に経済学の基礎が説明されているが、この科目自体の影が薄い。一方、世の人々の経済に対する関心はけっして低くない。本書では高校生にもわかるように、ポイントをきちんと抑えながら、経済学の基本的な考え方を解説する。理論そのものよりも、現実の経済問題の解決に経済学の考え方がどのように生かせるかという、実践的な面を重視する。
目次
序章 経済学を学ぶ前に
第1章 需要と供給の決まり方
第2章 市場メカニズムの魅力
第3章 なぜ政府が必要なのか
第4章 経済全体の動きをつかむ
第5章 お金の回り方を探る
第6章 税金と財政のあり方を考える
著者等紹介
小塩隆士[オシオタカシ]
1960年京都府生まれ。東京大学教養学部卒。同年、経済企画庁入庁。その後、J.P.モルガン等を経て、現在、東京学芸大学教育学部助教授。専門の社会保障について研究を続けるかたわら、初学者が経済および経済学への関心をより高めるような入門書も著している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
157
経済学の入門書。面白いだけではなく勉強にもなる本であった!高校生のためと書いてあるが大学生や大人が読んでも十分勉強になるとなっている。6章からなるこの本はわからない章や興味のない章を飛ばして読んでも理解できるようになっているから初心者でも読みやすくなっている。私自身が興味を持ったのは公共投資の経済効果と将来世代への先送りの話である。公共投資を行っても公共投資をした以上の成果がでないときがあるのに驚いた。また将来世代に年金や借金を先送りするのはなんかなと素直に思った。読みやすい新書なので気軽に読んで欲しい!2021/03/13
KAZOO
125
高校生のための経済学入門というよりも大学で初めて経済学を学ぶ人にもあるいは中学生で経済に興味がある人にもいいのかもしれません。最近は高校生で英語のサムエルソンの本を読んでいる人もいるそうですが。非常に例などがわかりやすく説明されていて私などは説明する手法で参考になります。2015/12/14
えちぜんや よーた
94
高校で「政治経済」の科目がどういうふうに扱われているか?「日本史」や「世界史」に比べたら、やはり「刺身のツマ」程度に思われてる…。もう10年以上前に出版された本だけど、あまり変わってないんやろな。どんな職業に就いても労働、金融、会計、医療保険、年金などに関わらざるをえないから、初歩的な経済学の知識や発想はかなり役立つと思うんだが。2016/03/10
月讀命
64
今どきの高校生は、こんな難しい事を学んでいるのか?私達が高校生だった頃、こんな難しい事は勉強してこなかった様に記憶する。(私は、一流進学校出身でないので学ばなかったダケなのか、居眠りをしていて記憶が無いのかは今となっては不明だが・・・)私達が高校時代で学んだ教科は「政治経済」であって決して経済学ではない。アメリカでは幼いうちから経済学やマネーの運用についての授業があるらしく、それと比較して日本に於いては脆弱である。大学生や社会人となってからでも、この入門書を読んで経済学を身に着ける事は必要不可欠であろう。2010/05/15
tatsuya
50
経済の基本的な知識が身に付く本。お陰様で、以前より経済に関心が持てるようになった。話が応用編に深入りしたときは難しく感じる部分があったので、そこは経済を学びたいときに再読したいと思う。2016/10/14
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