内容説明
「陽気でおしゃれ、センスがよくて食いしん坊で、人生を楽しむ達人だけれど、惚れっぽくてマザコンで、いい加減で怠けもの…」。憧れと拒絶の両極に振れる日本人のイタリア観は、はたして当たっているのか。日本文化に造詣の深い著者が、ステレオタイプ化されたイメージを解体し、歴史書やガイド・ブックからは見えてこないイタリア人の常識・思考・生活・多様性に迫る、ユニークな日伊比較文化論。
目次
序章 憧れと拒絶
第1章 幻想のイタリア
第2章 パッチワークの国イタリア
第3章 「極楽」イタリアの日常生活
第4章 イタリア的思考―多元論の心性
終章 イタリアへの招待