ちくま文庫
大東亜科学綺譚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 436p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480032065
  • NDC分類 402.1
  • Cコード C0140

内容説明

超人間産みの親・西村真琴、火星の土地を売った科学啓蒙家・原田三夫、絶滅鳥学と架空鳥学をうちたてた蜂須賀正氏、海産脊椎動物に熱中しアメフラシを食した昭和天皇。ほとんど語られずに埋もれていた、破格の科学者たちの、不思議でキュートな冒険絵巻。

目次

第1部 日本科学と少年科学(人造人間は微笑する;火星の土地を売った男;冷凍を愛した熱血漢)
第2部 忘れられた科学の復活(江戸の幻獣事典;まぼろしの大東亜博物館;よみがえる徳川政治 ほか)
第3部 やんごとなき科学者たち(昭和天皇とアメフラシ;ラストエンペラーの熱帯魚飼育)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

12
再読なのだが、情報量が多く、とても全部は頭に残らない。興味深いところに付箋をと思えば、ほぼ全ページに貼ることになるため、途中で諦めた。要約すると、才能と金を持った人間はすべからく科学の世界で人類に貢献すべし、ってとこか。だいたい20世紀前半までは知と富が同じ場所に偏っていた。これは良くない。今は富だけが偏在しており、知は拡散したが勢い余って個別レシピ化が進行中。これはもっと悪い。まずは「それってなんの役に立つの?」なる問いが下品だというコンセンサスがほしいな。2018/11/26

bittersweet symphony

1
よく言われている事かどうか分かりませんが、扱っている題材は重箱の隅をつついた感がありながら大変興味深いネタが満載の荒俣氏ですが、文章はあまりお上手ではないですね。この本は明治・大正・戦前の博物学者を中心とした列伝です。テーマ的には大枠で啓蒙活動に関わった人、戦前戦中の東南アジアの博物学・生物学にかかわった人々、王室(昭和天皇と溥儀)の博物学についての3テーマ。昭和天皇はともかく溥儀の項目はちょっととって付けたような浅い内容。2007/09/28

quinutax

1
既読本。日本のトンデモ科学史を見るうえでは超重要。そしてわれらが「科学画報」「子供の科学」「学生の科学」の生みの親・原田三夫を掴む導入書としても大事だよ。戦前に科学啓蒙書をあれだけの意気込みを込めて誌面づくりしていた心意気は、今でも涙が出る。2017/05/24

可兒

1
アラマタ先生本領発揮。この情報量には感心するしかない2012/12/22

辺野錠

1
色んな科学者の話が一杯。昭和天皇ってこういう研究をやってたのか。ロボット三等兵の人の父親の科学者とか科学雑誌の話とか物凄く興味深かったです。2010/07/27

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