内容説明
古事記・日本書紀・風土記に現れる神々の生と死をたどりつつ、その物語の隠された意味を解き明かす。絶好の日本神話入門。
目次
神と英雄の伝承―『古事記』に沿って(語り継がれたもの―『古事記』序文から;現れまた現れるもの―天地と神々のはじめ;結婚・出産・死―天のイザナキ地のイザナミ;日の神と荒ぶる神と―アマテラスの死と再生;女神殺害―オホゲツヒメと穀物起源;出雲の大蛇―スサノヲの闘争;受難・恋・国作り―オホクニヌシの遍歴;天降る神々―国譲りと天孫降臨;わたつみのいろこの宮に―山幸彦の海宮訪問;大和へ―神武天皇の東征;鉤穴を来る神―三輪山の神婚;不老不死の果実を求めて―タヂマモリの渡海;戦い・愛・死―悲劇の英雄ヤマトタケル;海の巫女―神功皇后と応神天皇)
神と風土の伝承―『風土記』から(地方の書―成立の事情;山と神と祖の神―福慈と筑波;地主神の征服―夜刀の神;巨人の足跡―大櫛の岡;器の中の雷神―〓時臥山と兄妹;国引き―八束水臣津野 命の国作り;須髪を生やして哭く神―アヂスキタカヒコと雷神;石神の涙―新羅の人と五色の玉;餅の的と白い鳥―空を飛ぶ穀霊;沼に沈んだ水―褶振峯のオトヒヒメコ;丹塗矢と乙女―賀茂川の神婚;早乙女の死―伊福部の岳の雷神;空に帰った天女―伊香小江の羽衣;地に留まった天女―奈具社の女神;疫病神の歓待―蘇民将来と武塔神)