内容説明
ピノチェトの独裁を退けたチリの人々、ドイモイで発展するベトナム、チェコのビロード革命―社会変革の歴史にはいつでも一人一人の「この世界を変えたい」という意志と行動があった。世界68ヵ国をめぐる記者がしるした熱き闘いのルポ。
目次
第1章 変化したアメリカ(9・11の衝撃から;市民の復元力)
第2章 自立するラテンアメリカ(平和の夢を行動で実現する国―コスタリカ;崇高な抵抗―チリ;ノーベル平和賞候補のスラム―ペルー)
第3章 個人が闘うアジア(自立した人々―ベトナム;行動する良心が体制を変えた―韓国;拡大するピープルパワー―フィリピン)
第4章 未来を築くヨーロッパ(30万人のVサイン―チェコ;市街戦の中で―ルーマニア)
第5章 これからの世界
著者等紹介
伊藤千尋[イトウチヒロ]
1949年、山口県生まれ。71年にキューバでサトウキビ刈り国際ボランティアに参加。73年、東京大学法学部を卒業、東大「ジプシー」調査探検隊長として東欧を調査する。74年、朝日新聞社に入社。東京本社外報部などを経て、84‐87年サンパウロ支局長。88年『AERA』創刊編集部員を務めた後、91‐93年バルセロナ支局長。2001‐04年ロサンゼルス支局長。現在、朝日新聞「be」編集部員。「コスタリカ平和の会」共同代表も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アメフトファン
19
朝日新聞記者による世界各地で起きた革命が、一人の声により引き起こされた例を現場での取材を通してまとめられた本。特にルーマニア革命で死を覚悟して大統領の演説中に人殺し!と叫んだ事が革命開始のきっかけになったエピソードが印象深かったです。私達が今後生きていく中で正しい事は正しいと言える勇気を持つことが一番大切である事を改めて学びました。チェコスロバキアで体制に反抗して20年間歌う事を禁止されていた歌手が革命後に広場で歌うシーンも感動的でした。世界の革命の歴史を知るのにお奨めです。2013/10/09
Takao
1
2002年に大村書店から刊行されたものを再構成・大幅加筆し、新日本出版社から2010年1月発行。2015年9月6日におこなわれた「九条の会・こがねい」結成10周年のつどいで著者の講演を聴き(サインもしてもらい)、求めた。9・11後のアメリカ、平和憲法を活かすコスタリカ、独裁政権下のチリ、など世界各地での平和と自由、民主主義を求める闘いがおこなわれているが、そのなかで最初の一人の行動が極めて重要だということを力説している。金大中のことば「行動する良心たれ」を心に刻みたい。2015/10/25
Ryosuke
0
22016/03/05
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- 和書
- 忍者街道 〈1〉