内容説明
近代日本の幕が開いた明治時代―。それまでの武家・公家という前時代の貴族たちを統合し、皇室の藩屏として新たに創設された華族―。華族にはノーブレス・オブリージュ=高貴なる者の責務を果たし、全社会の先導者としての役割を期待されていたのだが…。誕生から終焉までおよそ70年、在りし日の華族の実像、その素顔を紹介する―。巻末付録、華族1000家全一覧・主要華族系図集つき。
目次
Q&A華族と近代日本の基礎知識
第1章 華族を知るための7つの「鍵」(華族の「経済」国際比較に見る華族資産・財政の実像;華族の「結婚」スキャンダルの元にもなった華族の結婚事;華族の「服装」法令を通してみる宮廷福の複雑な変遷;華族の「芸道」公家文化圏の家業・家職の伝統と現;華族の「家憲」家の安泰を願って何を定めていたのか;華族の「家臣」家臣が華族となった時、かつての君臣関係は?;華族の「留学」エリートの子弟は海外で何を学んだか)
第2章 天皇家をささえた華族1(親族1・天皇家の母・妻の実家;親族2・親王・内親王の縁戚)
天皇家をささえた華族2(軍人;政治家;経済人)
天皇家をささえた華族3(学問・技術;文芸・スポーツ;宗教)
第3章 大名華族の明治・大正・昭和(政治家をうんだ大名華族;軍人をうんだ大名華族;企業家・経済人をうんだ大名華族;学者をうんだ大名華族;文化人・芸術家をうんだ大名華族;異色の大名華族)