内容説明
家康の神格化で歪められた松平・徳川家の歴史を正し、真実を描いた労作。
目次
1 初代松平親氏
2 第二代松平泰親
3 第三代松平信光
4 第四代松平親忠
5 第五代松平長忠
6 第六代松平信忠
7 第七代松平清康
8 第八代松平広忠
著者等紹介
平野明夫[ヒラノアキオ]
1961年生まれ。国学院大学大学院博士課程後期単位取得満期退学。千葉県文書館勤務
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感想・レビュー
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ヘムレンしば
1
松平氏の祖親氏から家康の父広忠までを、資料も少ない中から松平中心史観とも呼ばれる後世の改編をなるべく排除し、綿密に追った書です。見えてきたのは、室町時代から戦国時代の社会変化の様相ですね。有徳人という商業・金融業者から年貢請負をし、土地購入を通じて一族領地を増やし、伊勢氏の家臣となり、応仁の乱を通じて領主化、松平一族一揆から一族の対立・主従化によって、三河武士団とも呼ばれる家臣団組織化といった流れが判ります。中央の政治が地方の情勢に影響を及ぼすという考察も見事でした。非常に面白かったです。2012/10/30
偽教授
0
家康の父の代までを扱う。真面目なよい本だが、用途は限られる2023/02/11