内容説明
21世紀初頭の今日、ようやく事態は再びリーダーシップ論を浮上させつつある。「失われた10年」を経て、政治の意味があらためて問われているいまだからこそだ。…こうした認識の下、本編は編まれた。歴代首相を一望の下に広大なパノラマの中に収める試みである。したがってハンドブックの体裁をとっているが、伊藤博文から小泉純一郎まで56人の首相について、学問的知見に基づいたリーダーシップ分析になっている。
目次
1 明治(伊藤博文;黒田清隆 ほか)
2 大正~昭和初期(山本権兵衛;寺内正毅 ほか)
3 戦時下(近衛文麿;平沼騏一郎 ほか)
4 戦後(東久邇稔彦;幣原喜重郎 ほか)
5 平成(竹下登;宇野宗佑 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろーじゃ
1
日本の歴代首相を個人的なエピソードや交友関係、行った政策など幅広い形で紹介しています。一国のリーダーなだけあって、個人的な魅力に溢れている人が多く、一人ひとりの説明は短いながらも、そうした魅力が生きた形で伝わってきたので面白い本でした。 2012/12/06
海
1
小泉首相までの歴代内閣について、ひとりひとり短いながらも総理在任時の業績を中心にまとめられている。昔の政治家はお金に汚くても、女にだらしなくても、この国をどうにかしようという気概がちゃんとあった。今がすごくダメダメに感じる一冊。2011/07/12
yagian
0
伊藤博文から小泉純一郎まで歴代首相の素描集。戦前から日本の首相は在任期間が短いことが特徴。小選挙区制の導入は首相の政権基盤の強化を狙ったものだろうけれど、参議院の存在がそれを阻んでいる。どこかでダブル選挙をしてねじれ現象をリセットして、参議院の選挙制度を改正するか、いっそ、憲法を改正して参議院の権限を縮小するしかあるまい。2013/02/10
きさらぎ
0
伊藤博文から小泉純一郎まで。近代史に関心を持ったきっかけはこの本だったりする。