ものがわかるということ

個数:
電子版価格 ¥1,760
  • 電書あり

ものがわかるということ

  • ウェブストアに169冊在庫がございます。(2023年12月02日 13時54分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784396617639
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

考えても答えは出ません。
それでも考え続けます。

自分を自由にしてくれる
養老流ものの見方、考え方。

「わかる」とはどういうことなのか、それが「わからない」。
じゃあ説明してみましょうか、ということでこの本が始まりました。
それなら私が「わかるとはどういうことか」わかっているのかと言えば、
「わかっていない」。「わかって」いなくても、説明ならできます。
訊かれた以上は、何か答えるというのが、教師の抜きがたい癖なのです。(本文より)

学ぶことは「わかる」の基礎になる
考えることが自分を育てる

ものがわかるとは、理解するとはどのような状態のことを指すのでしょうか。
養老先生は子供の頃から「考えること」について意識的で、一つのことについて
ずっと考える癖があったことで、次第に物事を考え理解する力を身につけてきたそうです。
養老先生が自然界や解剖の世界に触れ学んだこと、ものの見方や考え方について、
脳と心の関係、意識の捉え方について解説した一冊。

八十歳の半ばを超えるまで、私は自然と呼ばれる世界を理解したかった。
若いときから、そのままでいるだけですね。
トガリネズミもゾウムシも容易に「わかる」相手ではないと思います。
本当にわかるとすれば、共鳴しかないでしょうね。
今でもそう思います。(「あとがき」より)

内容説明

考えても答えは出ません。それでも考え続けます。自分を自由にしてくれる養老流ものの見方、考え方。

目次

第1章 ものがわかるということ(代数がわからない;他者の心を理解する ほか)
第2章 「自分がわかる」のウソ(脳から考える「わかる」ということ;頭の中のさまざまな世界 ほか)
第3章 世間や他人とどうつき合うか(理解しなくても衝突しない方法;すべてが意味に直結する情報化社会 ほか)
第4章 常識やデータを疑ってみる(脳化社会は違うことを嫌う;数字が事実に置き換えられる情報化社会 ほか)
第5章 自然の中で育つ、自然と共鳴する(都市化が進み、頭中心の社会になった;自然とつき合う知恵とは ほか)

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。1962年、東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年、東京大学医学部教授退官後は、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。京都国際マンガミュージアム名誉館長。1989年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞受賞。2003年、毎日出版文化特別賞を受賞した『バカの壁』(新潮新書)は450万部を超えるベストセラーに。大の虫好きとして知られ、現在も昆虫採集・標本作成を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

90
読み進めるうち、何度も何度も「そうそう、そうですよね。同感です。」と。ここ数年、一番、馴染めない言葉が「わかりました」という言葉。そのたびに、そうなのかなあ~と思ってしまう。殆どが、わかったつもりでいて、大いなる勘違いであることや、できていないことが多い。実体験、身体を使うこと・・・これ以上のことはないというのが持論。ジブリパークの番組を見た時に「徹底的にリアル、実体験に拘る」という言葉があったのと同じ。そして、共感ではなく共鳴というのが、なるほどと唸った。共鳴は頭ではなく、五感(身体)が伴うのだ。2023/05/16

tamami

74
結局、養老先生は同じことを言われているんだなと、「わかった」。「現実も人間も変わり続けていく中で、情報だけは変わらない」これを本書に置き換えると、自分という人間は変わっていくが、養老先生が記す内容=情報は変わらないということ。「知るとは自分が変わること」『唯脳論』は正直不明だったけれど、以来「脳」への関心を持ち続けてきた。「子どもという「かけがえのない未来」」自然なものの大切さ。等々、先生が様々な著書で言われてきたことが、本書では分かり易い喩えを使いながらすっきりとまとめられている。養老先生、ありがとう。2023/04/13

d3

43
「年寄りの話は聞くもの」と耳にしなくなった。 情報があふれ価値観が変わり続けるなかで、より新しいものに価値があると考えられるようになった結果だ。 しかし、生きるうえでの知己を求めるならば先達の教えに勝るものはない。 金言に満ち溢れている“先達の教え×最新版”は、現代の老荘思想のようでもある。 本書が気になる人の多くは「ものがわかるようになりたい人」ではないだろうか。 自分の考えていた「ものがわかるということ」が、まったく別の視点から提示されることに驚きを覚えるとともに、生きやすさをを得られるだろう。2023/04/10

Twakiz

33
情報や「脳で考えたこと」が肥大化しすぎてしまって自然から感じられることや身体感覚が失われているよ、という解剖学者かつ虫好きの先達からの警告、というか独り言のよう。内田樹先生の主張とも一部重なる。脳ではなくて身体のほうに自分の固有の個性や感覚があるのかな。自然を感じたほうが良いのは自分にもわかる。が、虫は苦手です・・すいません。2023/11/11

おせきはん

31
仕事をしていると頭でっかちになって「ああすれば、こうなる」と考えがちですが、相手を「わかる」(共鳴する)寛容さ、余白をもって、自分自身も変わりながら未来と向き合う感覚も大切だと反省しました。2023/10/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19069309
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。