内容説明
人捜し屋秋せつらが探し求める女は“二重存在”、つまりドッペルゲンガーか?それが財閥総帥蒼城冠羽の妻奈江だと突き止めるが、再び姿をくらます。奈江の持つ不老不死の謎を究明する魔界医師メフィスト。巨人抹殺を狙うフランケンシュタイン博士の末裔F男爵、そして蒼城冠羽の放つ刺客ジゴマが仕掛ける罠とは?“魔界都市”を震撼させる大作、堂々の完結。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒。82年『魔界都市“新宿”』で鮮烈なデビューを飾る。85年に『魔界行』三部作で、一大ベストセラーを放ち、伝奇、幻想、バイオレンス小説の第一人者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フェン
2
メフィストとせつらの無双っぷりを楽しむのかと思いきや、案外窮地に陥りまくるせつらに、ついついクスリときてしまう。美しき魔人、さすが。ラストも気持ち良い幕引きで良かった。厄介極まりない巨人にどういう結末を与えるのかとはらはらしたものだが、そう落ち着けるか、と。こういう強引さはわりと好みだったり。この魔界都市という世界観をもっと楽しみたくなったので、暇があれば探したいと思う。2013/10/16
黒蜜
0
面白かったです。せつらよりもメフィストの方が好きなんですが、それはそれとして人形娘が非常にいい味を出しています。2015/02/12