内容説明
〈魔震〉に襲われ〈魔界都市〉へと変貌した新宿で、“非情の魔人”と恐れられる美青年・秋せつら。彼には二つの顔がある。この呪われた街の一隅でせんべい店を営む飃飃とした僕、そして超一流の人捜し屋としての私。そのせつらに人捜しの依頼が絶えることはない。“地獄酒宴の舞い”をもって復讐を遂行せんとするジプシーの美少女。その美貌に惹かれ近寄る男すべてに死をもたらし、殺人を目撃したが故に追われる女…。哀しい運命に翻弄される佳人のために妖糸が繰り出されるとき、〈魔界都市〉に巣食う悪は血に染まる…。妖美な詩情と興趣尽きぬ秘技で贈る待望の『魔界都市ブルース』(哀歌の章)ここに誕生。
感想・レビュー
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きゅーま
4
美貌の天才医師メフィスト先生がちょいちょい出てきて嬉しいです。メフィスト先生と秋くんのやりとりが好きです。仲良しだなあ… 豹馬さん格好よかったので是非また出てきて欲しいところですね…! 蜘蛛男キモかった!2010/11/15
やまだ
3
刊行順に読みたかったが『双貌鬼』が中々見つからないので先に読む事に。Dシリーズが流れ者の凄腕用心棒もの西部劇なら、魔界都市ブルースは越後のちりめん問屋や貧乏旗本の三男坊の類の時代劇ですね。この手の話は行き当たりばったりの長編より様式美に徹したの短篇の方が飽きない。様式美と言っても『Aという名の依頼人』のような異色作も有り、売れっ子作家のキャリアハイ特有の何を書いても面白くできるぜ的な余裕と自信が小品の端々から漂ってます。2012/09/11
洪七公
1
読了1990/02/17
1977年から
0
1992年
凌
0
☆☆