内容説明
明治33年、東京の代表的なスラム街・新宿四谷に開設された二葉保育園の生い立ちと、そこに生涯を埋めたひとりの稀有な「女性の生涯」=徳永恕の歩みとを重ね合わせて描き出す。本書はまた、近代日本の児童史であるとともに、すぐれた女性史研究の書ともいえる労作である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドラマチックガス
6
二葉幼稚園改め保育園を支えた徳永恕さんの評伝。読みやすいし面白い。徳永さんの生き方にはただただ感銘。著者の徳永さんへの思いが強く出すぎて憶測が多いのと、その憶測でもう一方の巨人である野口幽香さんや森島美根さんへの評価を揺るがせてしまっているのはご愛嬌か。第三部、特に恋愛・結婚感は完全な蛇足。ただエピローグにさらっと挿入された晩年の「内乱」(理念で動く徳永さんに保母たちが反抗を示した)の話はとても重要。オリエンタルランドの騒動や教師のやりがい搾取にもつながる大問題。この辺も深めたいが文献あるかな。2022/05/15
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