内容説明
絶望に取り憑かれ逃げ出した女と、逃げ場を求め、彷徨っていた男―。列車の中で出会ったふたりは、レッドブックの地で運命と向き合った。鉛筆でこすると、登場人物の心理が浮かび上がる!1回めはそのまま、2回めは鉛筆を使って。3回読まずには、いられない。解らない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wm_09
1
読みやすい文章。ページ数が少なめだが、仕掛けは結構面白い。鉛筆でぬるのは嫌だったので、光で反射させて読んだ。(清)2010/09/16
あすかい
0
舞台設定といい、台詞回しといい、登場人物の心理が浮かび上がる仕掛けといい、全てがオシャレだった。流水大説は、誇張が効き過ぎていることが敬遠される所以になってると思うけど、今回は程よく抑制されていて読みやすい。仕掛けに関しても見事に騙されて気持ちよかった。もうこのコンビで本が書かれることはないと思うと少し残念である。2015/05/04
"Я"yo
0
列車のなかで出会った男女が、臨時停車したすきに列車から降りてしまう。取りのこされたのは山奥の「レッドブック」の地。やがて、2人の身に不可解なことが起こりはじめる……。( )のなかを鉛筆でこすると文字が浮かびあがるという、実験的な小説。この試みが思いのほか成功していて、たしかに何回も読みたくなる。でも、肝心のストーリーがなんともいえず、賛否両論だろうなあ。2011/07/18
星野バナナ
0
よく読みやすいけど、よく意味がわからなかった。REの隠れ文字を探しまくって付箋つけてた