内容説明
あの日、あの試合、高田延彦の心は揺れていた。真のリアルファイトとは何か?著者初の書き下ろしノンフィクション。
目次
第1章 最後の日
第2章 符合
第3章 新日本プロレス
第4章 二つのUWF
第5章 Uインター
第6章 PRIDE
第7章 エピローグ
著者等紹介
金子達仁[カネコタツヒト]
1966年神奈川県生まれ。法政大学社会学部卒業。サッカー専門誌の編集部記者を経て、95年独立。96年度ミズノ・スポーツライター賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽかちゅう49
20
今やグルメタレントでもある高田延彦さんの現役時代の事柄の一冊。入門~引退までとその裏事情が書かれてます。デビュー当時以外わかっちゃうあたりが自分も歳をとったな~と感じます(笑)従来のプロレスから→スポーツライクなプロレス(U系)→そしてPRIDEと徐々に格闘技にしていくあたりは、なんでも変化させるのは大変だなぁと思いながら読みました♪UWF好きとしては引退試合の田村-高田戦を見た時は感慨深かったです♪これからも何かしらに関わっていってほしいな(^^)…というワケで今のやつ、せーのっ「出てこいやっ!」(爆)2019/03/26
しゅうと
14
髙田延彦という格闘家の内面に踏み込んだ描写に心を打たれました。プロレスラーとしての華やかな姿だけでなく、幼少期の母親の不在や厳しい修行、人間関係の葛藤など、多角的な視点から彼の人生を描いています。特に新日本プロレス時代の厳しいスパーリングの描写は、痛みや挫折を乗り越える強さとともに、髙田の繊細な一面も感じさせてくれました。強さを追求し続けた男の心の奥底にある「泣き虫」の側面を知ることができる深みのある一冊です。2025/05/07
0607xxx
12
最近、UWF関連の本をよく読むので10年ぶりぐらいに再読。PRIDEの差別化を図るために書かれているよう思うが、発行から14年…今現在の高田延彦の正直な気持ちを聞いてみたい。2017/05/25
特務曹長芳野
6
まさに「泣き虫」というタイトルがピッタリくる本。全編において髙田延彦の泣き言が記されております。ある意味高橋本より読んでて幻滅した。2025/06/09
冬憑……(ふゆつき)
5
髙田延彦を初めて認識したのは、おそらく新日・Uインターの対抗戦だったと思います。カリカリの新日信者でありましたワタクシは、当然ながら武藤を応援、拳を突き上げたのであります。ガチンコ原理主義者に怒られるかも知れませんが、ワタクシはプロレスとしてのU系団体の興行は好きです。なので高田は意外と嫌いではないです。今現在、UFC1強のきらいがある総合及びアルティメット界隈、日本の総合格闘技は果たしてどう進んでいくのでしょう。不器用ながら時代の波に揉まれ、必死で闘った髙田延彦という男の生き様、しかと感じました。2015/11/26