内容説明
本書では、上巻につづいて明末清初以後、清末に至るまでの中国善書にかかわる諸問題を論じ、善書文化の日本・朝鮮等、中国周辺諸国への伝播について論及した。
目次
第1章 清朝の民衆教化策―聖諭宣講について(『勧善要言』と民間の六諭衍義;「聖輸十六条」の宣講;在城宣講と在郷宣講 ほか)
第2章 『宣講集要』と『宣講拾遺』(『宣講拾遺』について;『宣講集要』と『宣講拾遺』;『宣講集要』と聖諭十六条 ほか)
第3章 儒教者と善書文化(清言について;『菜根譚』について;儒教における心学と善書 ほか)
第4章 清代における感応篇の註釈書とその流通―『太上感応篇図説』と『感応篇直講』(呂海寰と慈善救済会及び中国紅十字会;『感応篇合註』について;『太上感応篇図説』について ほか)