叢書江戸文庫
百物語怪談集成

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336020857
  • NDC分類 913.5
  • Cコード C3093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

38
卒論の資料の一例として河野元昭氏の「応挙=幽霊像の創始者」説への反証がしたくて読了。編者でもある高田衛氏が「幽霊の<像>の変遷」で諸国百物語の挿画を使っています。桑野あさひさんの幽霊が登場する時の類似性の分析について述べた論文とも合わせて読むことを予定/「諸国百物語」:この時点から「幽霊」や「亡霊」といった言葉は使われていた。但し、足のある幽霊や鬼と化す幽霊など幽霊像は多様。「太平百物語」:足のない幽霊が文章でも挿画(巻2の14、巻4の35)でも明記されるようになる。この間に足にない幽霊も組み込まれた?2014/06/21

吉岡

3
人の妖怪化、鬼化。動物の神格化、妖怪化。 古来、人と超常的存在が密接に繋がっていた時代の物語。 超常的存在と人の子などはギリシア神話によく見られる。 理解不可能な物事に霊的存在を介入されることで解った気がするというのは、現代で言うところの「今日はついている」などにも見られる。 霊的存在の確認=理解困難な出来事の存在。 霊的存在を理解困難な現象を推測して眺めた時、民俗学的視点から興味深い発見ができると思う。2014/08/14

M66

1
衝撃の恐ろしさだった。日本の化物話、怖すぎる。意味もオチもなく、話がだーんとぶった切られる怖さ。化物ではなく人間側として出てきているはずの登場人物たちの行動がむしろ怖かったり。なんというか、時代が大きく変わっても、ここは日本だし、私は日本人なんだ、とおそれおののいた。古文なんて高校生以来まともに読んだことはなかったが、この怖さはこの古典の文章でこその生々しさ恐ろしさだとも思った。2011/02/03

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