内容説明
庶民を守った神・仏。「おふだ」、その奥深い世界を追究。家に貼り身につけたお札、起請文に用いられた牛玉宝印などを通して、多様な神と仏に守られてきた日本社会の姿と日本人の心性の変遷が浮かび上がる初の研究集成。
目次
第1部 護符とはなにか(護符・牛玉宝印研究の現状と課題;護符と神棚 ほか)
第2部 海を渡った日本の「おふだ」(「おふだ」を残してくれた外国の知識人たち;ヨーロッパに来ている日本のお札―その三つのコレクション ほか)
第3部 神社の護符と寺院の護符(稲荷信仰の展開と護符;近代におけるお札図像の変生 ほか)
第4部 護符の調査とその成果(護符版木の調査の成果と課題;江戸末期の護符事情 ほか)
第5部 座談会 日本の護符文化
著者等紹介
千々和到[チジワイタル]
東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、東京大学史料編纂所教授を経て、國學院大學文学部教授。専攻、日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へんかんへん
3
天野宮 生土 宝印 奈良かつらぎ町丹生郡比売神社2016/10/04
dilettante_k
3
2010年刊。護符、牛玉法印など様ざまな形態を備えた「おふだ」の検討を通じ、正統教義と民衆的解釈の間で果たしてきた機能・意義を探る論考集。千々和による護符研究の現状と課題を皮切りに、ラフカディオ・ハーンらが蒐集し国外に持ち出したコレクションの調査、護符のイコノロジー研究、社寺へのアンケート結果や版木の検討など、端緒についたばかりという研究領域の沃野をうかがわせる。宮家準(稲荷信仰の展開と護符)、遠藤基郎(近代におけるお札図像の変生)が試みた図像研究の展開が興味深い。豊富に盛り込まれた図版が目を愉しませる。2016/04/03
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