感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*maru*
38
25名の作家陣による「玩具」がテーマの作品集。半数以上の16名が初読の作家さんでした。─玩具“箱”には入りきらない。だから、玩具“館”なのです。闇を愛する者たちよ、さあ魅惑の館の扉を開けたまえ─。はぁ、うっとり。実に良き作品集。初読み作家さんの中では佐藤哲也さん『よくばり』、北原尚彦さん『貯金箱』が耽溺ツートップ。飛鳥部勝則さん、皆川女史、井上雅彦さん、小林泰三さん、宮部みゆきさんはさすがとしか言いようがない。啓文さんのカオスっぷりもツボ。作家紹介欄まですべてツボ。かなりハイレベルなアンソロジーにご満悦。2019/02/09
しずかな午後
4
飛鳥部勝則「お菊さん」のみ読了。これが飛鳥部勝則の第一短編だという。父の弟の嫁、血の繋がらない叔母である「お菊さん」と主人公の関係、そして崩壊。飛鳥部勝則らしい、壊れた人間模様がしんみりと描かれる。2023/03/17
3月の読書猫
4
不気味な話が多いイメージだったが、意外にも切ない話が刺さる物が印象に残りました。2022/01/22
雪守
3
一番印象に残ったのは竹本賢治の「フォア・フォアーズの素数」。あの数式の発想は純粋に感心しました。他に面白かったのは雨宮町子「来歴不明の古物を買うことへの警め」、村田基「人形の家」、宮部みゆき「オモチャ」です。2010/05/25
non
2
25人の作家による短篇集。扉絵は高橋葉介。印象に残ったのは、飛鳥部勝則「お菊さん」、皆川博子「猫座流星群」、加門七海「弟」、篠田真由美「象牙の愛人」、北原尚彦「貯金箱」、小林泰水「綺麗な子」等。2020/03/29