内容説明
「探偵趣味」は、大正14(1925)年に、「探偵趣味の会」の機関誌として創刊された。徐々に創作も増え、第四輯からは書店にも並び、探偵趣味叢書や『探偵小説選集』を刊行するなど、本格的な探偵小説雑誌となっていく。江戸川乱歩をはじめ同人40人余りは、当時の探偵小説文壇そのものと言っても過言ではない。探偵小説文壇形成期の興奮と活気を伝える多彩な物語23編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミノムシlove
7
牧逸馬の作品が良かった。大正期の「~かしら」(➔~か知らむ;男性も使う)という話し言葉・書き言葉が好きだ。2023/09/02
koutaquarter
5
名探偵が鮮やかに事件を解決!というのではなくて、犯罪に纏わる奇譚を大雑把に集めたような短編集。むしろ探偵役が出てこないのがほとんど、という意味では若干肩透かしであったものの、煙に巻かれるような幻想的なのから皮肉たっぷりの小気味のよいのまで、バラエティに富んでいるのが楽しい。乱歩の『木馬は廻る』は「書いてるうちに探偵小説じゃなくなっちゃったけど締切なのでごめんね」って注釈が付いてるのがお茶目。まあ同人誌だし、これはこれで面白かったし。時代の雰囲気も味わえて、とても満足。2013/05/14
れどれ
4
探偵や謎解きの要素はほぼなく、どこかおどろおどろしさのある奇談の集まりでそれは良かった。ただ、幻の、と冠につけているだけあり、今日びからするとメジャー感がうすく、総じて玄人好みというのか、味わいきるためにはきっとその道への素養か練熟が要って、自分にはまだあまり楽しめなかった。しかしやはり水谷隼は好きだ。水谷隼が関わったとされる作品も。2021/03/28
MIRACLE
2
大正期の雑誌「探偵趣味」の傑作選(23編を収録)。老婆を題材にした大下宇陀児の「老婆三態」が、よかった。なかでも、「その三 老婆と鼠」は短いが、印象的だった。老婆の改心が予想外の結末をもたらす。大下のこの短編は、夢野久作「いなか、の、じけん」と同時期の作品である。2011/11/18
来古
1
「素敵なステッキの話」(横溝正史)「豆菊」(角田喜久雄)「老婆三態」(XYZ[大下宇陀児])「墓穴」(城昌幸)「恋人を喰べる話」(水谷準)「浮気封じ」(春日野緑)「流転」(山下利三郎)「自殺を買う話」(橋本五郎)「隼お手伝い」(久山秀子)「ローマンス」(本田緒生)「無用の犯罪」(小流智尼[一条栄子])「いなか、の、じけん」(夢野久作)「煙突奇談」(地味井平造)「或る検事の遺書」(織田清七[小栗虫太郎])「手摺の理」(土呂八郎)「怪人」(龍悠吉)「兵士と女優」(オン・ワタナベ[渡辺温])2025/09/01
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