知恵の森文庫
海軍こぼれ話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334712303
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

徴兵されて陸軍に入隊することを危惧して、海軍を志願した著者が、名著『山本五十六』『軍艦長門の生涯』には書けなかった海軍を、豊富な体験を基に人間味たっぷりに描く、“わがネイビー賛歌”。

目次

こぼれ話の始まる話
青春の旅立ち
なぜ負けた
カールビンソン
仰ぐ誉れの軍艦旗
サセコイ
へんな英語
ヘル談哀話
まあうれしい
艦長自ら操艦しつつあり
人殺し
軍人勅諭
よく学びよく遊び
町人服
大蔵省は海軍省〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

9
阿川弘之さんの凶報を聞いて物置から取り出した一冊。海軍ネタのあれこれは、ほとんどがこの人から教わったんだよなぁ。戦時中ではあるけれど海軍のよい面を見られた阿川さんの、いまは亡き海軍への憧憬に満ちた洒落たエッセイ集で、いま読んでも面白い。登場する「鬼のおくび」とは、講談社の名物編集者、大久保房雄さんのこと。2014年7月に亡くなられましたね。 ─ 龍角散の本社ビルには、今もなお木造の1/600の連合艦隊の艨艟が舷を並べているんだろうか。2015/09/05

おっくー

8
平積みされていた中で好きな著者の本のために買ってしまった本。何個かはすでに知っていた内容もあったが基本的には現代の戦争を知らない世代が多くなり、軍隊などの多くのことを知らない人が増えてきた。まさに、今の社会問題でもある。戦争や軍隊が嫌いだと、勉強しない、考えない若者が感情論で訴えかけても、実際の安全保障をどうするかということ。海軍と世代が異なる人のことについて、考え直すきっかけとなりました。2016/01/09

電羊齋

6
『ルワンダ中央銀行総裁日記』の著者の服部正也氏が著者の海軍時代の教官として登場。「殴るし怒鳴るし、その代わり、講義内容は、なかなかしっかりしたものであった」そうな。その他にも興味深いエピソードが多い。2019/11/03

無謀庵@Reader

4
細かい話山盛りで、しかも読んで楽しい。トラトラトラの由来、「父よあなたは強かった」を聞いた米軍将校の反応、"真っ赤"なウソはサンスクリット語由来、坊さん艦爆隊長の高臣亮祥氏の話、龍角散の連合艦隊、東郷元帥の息子の話、終戦を実現させた高木惣吉少将、クリスチャン軍人の話などなど、どこを開いても面白い。服部正也少尉『ルワンダ中央銀行総裁日記』は見つけたら読んでみよう。清沢洌『暗黒日記』も。2014/07/01

Mr.deep

3
よっ、名調子!海軍をテーマに阿川弘之が筆の向くままいい意味で書き散らかしてくれてるんだから面白くない訳がありません。おもろいおっちゃんの過去の武勇伝聞いてる感じで最高に楽しめました2023/02/19

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