目次
序章 日韓関係史の原点―朝鮮近代史は、どのように歴史歪曲されたか
1章 事大主義の悲劇―なぜ「近代化」を理解できず、「停滞社会」を招いたか
2章 李朝末期社会の腐臭―冷静で、客観的な歴史眼で直視した朝鮮半島
3章 「韓国併合」と列強諸国―なぜ、米・英・ロシアは、日本の朝鮮半島政策を支持したか
4章 朝鮮半島開発計画―総督府の近代化=社会的基盤建設は、抹殺できない
5章 朝鮮総督府の「近代化」政策―どのように「農業社会」から「工業社会」へ変革したか
6章 朝鮮人の近代化意識―朝鮮総督府が展開したハングル教育政策
7章 「従軍慰安婦」の歴史歪曲―なぜ、朝鮮近代史の「官妓」や「民妓」を直視しないか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そ吉
3
本書は歴史的な史料に基づいて日帝時代とされる朝鮮半島で何が行われていたか、また朝鮮の歴史を隣国中国との関係から、儒教思想による日韓の思想の違いに触れ書かれている。 この本が書かれたのは25年前であり、従軍慰安婦問題とされる両国間の懸案が持ち上がった時期である。 その後、朴政権、文在寅政権など、韓国側の時の政権の政治的な思惑により日韓の関係は翻弄され、それを奇貨とする団体により本来の交流関係が政治利用されてきた。 本書は中国に籍をおく著者の文であり、東アジアの文化的な背景を俯瞰的に捉えている。 ★★★☆☆2023/04/23