英語学モノグラフシリーズ<br> 生成文法の考え方

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英語学モノグラフシリーズ
生成文法の考え方

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  • サイズ A5判/ページ数 245p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784327257026
  • NDC分類 835.1
  • Cコード C3380

出版社内容情報

 チョムスキーというひとりの天才に引っ張られて発展してきた生成文法の半世紀にわたる変遷を、現在の視点から見つめ直し、何がどういう理由でどのように変わってきてたかを、なるべく具体的な例をまじえて検討する。生成文法が少なくとも表面的には急激なスピードで著しい変化を遂げてきている中で、その根底に一貫して流れる考え方にも焦点をあてた。

著者紹介/著者による他の著作等
北川善久(きたがわ よしひさ)
 マサチューセッツ大学博士課程修了。現在、インディアナ大学言語学科凖教授。著書に“Subjects in Japanese and English”(Garland)がある。
上山あゆみ(うえやま あゆみ)
 南カリフォルニア大学言語学科博士課程修了。現在、九州大学大学院人文科学研究院助教授。著書に『はじめての人の言語学――ことばの世界へ』(くろしお出版)がある。

1. 生成文法における「文法とは」
1.1. ことばに関する直観/1.2. 人間の言語習得/1.3. 私たちはどのようにして言語の知識を獲得したのか/1.4. メカニズムとしての文法/1.5. 人間の成長過程としての言語習得
2. 「文」の生成の仕組み
2.1. 「文」とは/2.2. 文のパターン:トップダウン方式/2.3. 句構造規則の限界/2.4. 句構造規則からの脱却:ボトムアップ方式/2.5. まとめ
3. 音と意味の分離 - PF表示とLF表示
3.1. PF表示とLF表示/3.2. 名詞に関する音と意味の分離/3.3. 文の派生における音と意味の分離/3.4. 深層構造=「意味」の時代/3.5. 表層構造も「意味」に関与する/3.6. 音に関する表示と意味に関する表示の分離/3.7. 音と意味の完全分離/3.8. 縦の関係と横の関係
4.主語とは
4.1. 「文法上の主語」と「意味上の主語/4.2. 句構造から見た主語/4.3. 「意味上の主語」と「文法上の主語」の新たな位置づけ/4.4. 基底生成された主語と派生された主語/4.5. まとめ - 生成文法における主語の概念の変遷/4.6. なぜ移動するのか
5. 生成文法の説明の対象と目標
5.1. 生成文法の説明の対象/5.2. 容認可能性に影響する様々な要因/5.3. 生成文法の研究方法/5.4. エピロ

内容説明

理論の変遷にともない、当然理論的枠組みが変わり、それに基づく言語事実の記述内容や説明方法が変化してきた。言語事実に関心を向ける人にとっては、もっとも目につく変化であろう。こうした変化は本シリーズの他巻に譲るとして、本書では大局的な観点から―特に生成理論の基本的な「考え方」という観点から、変化した部分を具体的に見ていく。

目次

第1章 生成文法における「文法」とは(ことばに関する直観;人間の言語習得 ほか)
第2章 「文」の生成の仕組み(「文」とは;文のパターン:トップダウン方式 ほか)
第3章 音と意味の分離:PF表示とLF表示(PF表示とLF表示;名詞に関する音と意味の分離 ほか)
第4章 「主語」とは(「文法上の主語」と「意味上の主語」;句構造から見た主語 ほか)
第5章 生成文法研究が目指すもの(生成文法の研究対象;文法性判断に現れる、文法外のさまざまな要因 ほか)

著者等紹介

北川善久[キタガワヨシヒサ]
1953年東京生まれ。マサチューセッツ大学博士課程修了。Ph.D.(言語学)。インディアナ大学言語学科凖教授

上山あゆみ[ウエヤマアユミ]
1963年京都府生まれ。南カリフォルニア大学言語学科博士課程修了。Ph.D.(言語学)。九州大学大学院人文科学研究院助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまやま

12
生成文法という言語理論において考えられていることの一端を伺えます。チョムスキーが整理し展開した理論を日本語や英語で例示していきます。人間が言語をどのように把握して使いこなしていくかという問題意識を原点にしながら、人間が「文を生成する」メカニズムを脳に備えているという哲学が展開されます。各論では、文の生成の仕組みを文のパターンを規定するトップダウン方式でまずは考えたものの、無駄な定義が多すぎるとしてボトムアップ方式に切り替えていく経過や、音と意味についての分離の進展など興味深い紹介があり、参考になりました。2021/09/08

★★★★★

5
何気なく手に取った本ですが、思いのほか面白くて読み通してしまいました。生成文法って、システム屋の考え方とすごく良く似ている気がします。でも、一般の方だと誤解している人も多いんですけど(それが徹夜仕事につながるんですけど)、完璧なシステムなんてのはありえないのよね、絶対に。と考えると、普遍文法ってどういうものなんだろう???イデア的なもので、それの近似値を求めてるのかしら?トーシロなんで、全然ピントはずれだったらすいません。2010/03/18

御光堂

1
生成文法の学説の発展を現在(本書出版は2004年)までたどりながら、生成文法はどういうことを目指す理論なのか解説した本。非常に読みやすく分りやすく書かれている。かといって初歩的なことだけでなく、かなり高度なことについても触れていると思う。読みやすいので、学問のわくわくするような部分と厳密さをかいま見た高揚感が得られる。ただし概説書なので、生成文法の個々の理論を詳しく知るためには他の本にも当たった方が良いだろう。

syokou

1
言葉として現れてないものが言葉になることで考えていることがわかる。言葉は文法があるから言葉として成立するならば、言葉として成立する前の無意識の思考が、文法によって言語として顕在化するのではないか2013/07/11

syokou

1
普遍文法、実際には普遍文法にもタイプがあるなどと妄想。無意識から言語を汲み出す能力が文法で、自分の思っていることを知覚させるための能力で、もしも文法がなければ自分が思っていることを知覚できないのかもしれないと直観が告げている.....が、研究者に聞けば的はずれな意見かもしれない。研究者並の理解が不可能だとしても、何かが残ればいいのだが2013/04/25

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