中国の戦略的海洋進出

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326351268
  • NDC分類 397.222
  • Cコード C3031

出版社内容情報

近年、中国の海洋進出は着実に進展し、すでに南シナ海の実効支配を固め、東シナ海に進出してきている。
 本書は、日本近海に迫る海洋調査船等の積極的な活動による海上油田の探索、深海底の調査など、中国の海洋進出の動向と意図を明らかにし、その背景にある国家戦略を浮き彫りにするとともに、わが国政府の対中国および腰外交とマスコミの無関心に警鐘を鳴らす。

同著者 『中国の海洋戦略』 本体2400円、『続中国の海洋戦略』 本体2900円

第一章 海洋に進出する中国
一 中国の海洋進出と鄧小平の「第三世界論」
ニ 転機となった中ソ対立
三 国家海洋局と海洋調査船の建造、海洋調査の進展
四 国家発展戦略と海洋開発

第一部 劉華清と外洋海軍指導体制の形成

第二章 蘇振華の死と海軍戦略の転換
一 華国鋒と幻の旅順海軍大演習
ニ 遠洋科学観測艦の建造と外洋海軍の誕生

第三章 劉華清と中国軍近代化の軌跡
一 劉華清の海軍指令員抜擢
ニ 江沢民の後見人
三 国防科学技術工業発展計画とロシアからの兵器移転
四 劉華清の引退

第二部 進展する中国の東シナ海海洋活動

第四章 本格化する油田開発と積極化する海洋調査活動
一 東シナ海で相次ぐ油田開発
ニ 着手された日本側海域の石油探査
三 我がもの顔の中国の海洋調査活動
四 中国の海洋調査の特徴と目的

第五章 「事前通報」による中国の海洋調査活動
一 無法状態の中国の海洋調査活動
ニ 事前通報制度の枠組み作り
三 日本政府「お墨付き」の海洋調査
四 わが国に必要な国内法の整備

第三部 実効支配を固める中国の南シナ海海洋活動

第六章 中国のフィリピン海域進出と南シナ海「行動基準」
一 南シナ海を固める中国
ニ ASEANの内部矛盾と中国の影響力
三 変わり始めた米国
四 南シナ海と中国・ASEAN

第七章 海洋実効支配の拡大を目指す中国
一 米軍偵察機は何を偵察していたのか
ニ 海南島周辺海域は潜水艦の「聖域」
三 「排他的経済水域」の「上空空域」の権利を主張する中国
四 「戦略的辺疆」と中国を中心とする「国際新秩序」の形成

第四部 太平洋深海底を目指す中国

第八章 太平洋での多金属団塊の探査・開発
一 「向陽紅16」号の沈没
ニ 太平洋での遠洋調査
三 進展する多金属団塊の開発

終章 日本近海に迫る中国の軍艦
一 日本近海を情報収集する中国海軍
ニ ついに出現した中国の軍艦
三 中国軍艦の本州一周
四 再び現われた「塩冰」級情報収集艦

あとがき
  

内容説明

海洋に進出する中国の意図と現実。南シナ海の実効支配を固め、東シナ海に進出する中国。その背景にある国家戦略を浮き彫りにするとともに、わが国政府の対中国および腰外交とマスコミの無関心に警鐘を鳴らす。

目次

海洋に進出する中国
第1部 劉華清と外洋海軍指導体制の形成(蘇振華の死と海軍戦略の転換;劉華清と中国軍近代化の軌跡 ほか)
第2部 進展する中国の東シナ海海洋活動(本格化する油田開発と積極化する海洋調査活動;「事前通報」による中国の海洋調査活動)
第3部 実効支配を固める中国の南シナ海海洋活動(中国のフィリピン海域進出と南シナ海「行動基準」;海洋実効支配の拡大を目指す中国―米中軍用機接触事故の意味するもの)
第4部 太平洋深海底を目指す中国(太平洋での多金属団塊の探査・開発―「向陽紅16」号沈没に寄せて;日本近海に迫る中国の軍艦)

著者等紹介

平松茂雄[ヒラマツシゲオ]
1936年静岡県に生まれる。1966年慶応義塾大学大学院法学研究科(政治学専攻)博士課程修了。慶応義塾大学法学博士。1967年防衛庁防衛研究所勤務、第一研究部第三研究室長。現在、杏林大学社会科学部教授
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