内容説明
クロスオーバーする快人たち。痛快さまざま。バンカラがなつかしい!明治がおもしろくなる珍談奇行、硬骨人生の逸聞パノラマ。
目次
第1章 この人々も小説家だ
第2章 痛快男子 押川春浪
第3章 ある少女小説作家の快挙!
第4章 消えた純文学作家
第5章 吉岡・窪田の共著『運動界之裏面』
第6章 漱石のユーモア
第7章 クスリはホシの『三十年後』
第8章 落っこち居士の軍人作家
第9章 杉山茂丸と頭山満
第10章 未醒と白羊の友情
第11章 無銭冒険家列伝
第12章 飛田穂洲の意地
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
19
TNG!TNG!大河いだてんで全方向に謎の魅力を放ちまくる天狗倶楽部についての本。大河でもとりあげられた三島くんの掲げる旗に隠れて、せっかくの晴れ舞台なのになんも見えなくなっちゃってる四三さんや400m走で見事なフォームで走り抜ける三島天狗の写真も収録。そして上半身裸で腕組みした壮年男子の写真がやたらと多い。一番すごいと思ったのが、世界15万里探検の旅に出た中村直吉がアマゾン探検で食人種の俗調と仲良くなったら、隣の部族と戦争が起こり、族長の弟は料理されてしまい、直吉は危機一髪で難を逃れるとのくだり。怖い。2019/02/06
槙
11
大河ドラマ「いだてん」に登場した天狗倶楽部のインパクトが強すぎてこの本を手に取ってみた。すごいぜ、文武両道のエリートのはずなのに溢れる脳筋感。ページをめくってもめくっても出てくるのは奇人ばかりで頭がクラクラしたよ。2019/01/20
makoto018
4
大河ドラマ「いだてん」を盛上げた、明治期のスポーツ社交団体〈天狗倶楽部〉。SF作家・横田順彌による明治期SF史研究の中から本書は生まれた。「いだてん」に登場した、押川春浪、三島彌彦、吉岡信敬などの面々のエピソードが。さらに、漱石、独歩、白秋、紅葉、星一(星新一父)、頭山満など、正史には出てこないような分野を超えた明治人の交流が面白い。天狗倶楽部会員一覧、章毎の人物相関図、見開きごとの人物・話題なども読者に優しい作り。天狗倶楽部を主人公にした、著者作のSF小説「火星人類の逆襲」「人外魔境の秘密」もおすすめ。2020/01/03
きゆやすか
2
いだてんきっかけで。天狗倶楽部の本何かないかな~と思って探したらヨコジュンさんでした! 押川春浪をメインにとりあげつついろいろな人が登場。本を読まない次男坊に吉岡天狗のエピソードをかいつまんで紹介。天狗-野球-早稲田なんだから自分で読んだらいいのにねー2019/03/14
necoko19
1
★★★2019/02/15