出版社内容情報
激動の時代を証言する、ヨーロッパ精神史の貴重なドキュメント。全10巻、ついに完結
マンは生前、幾たびか自らの「古い日記」を焼却炉で焼いている。残されたのは1933年から1955年までの日記(刊行済みの9巻に所収)と、1918年から1921年までの日記のみ。おそらくは『ファウストゥス博士』執筆のために利用しようとして取りのけられ、奇跡的に「後世のために救われた」、第一次世界大戦前後の貴重な4年の記録。
【著者紹介】
【著者】トーマス・マン(Thomas Mann)1875年6月6日北ドイツのリューベクに生まれる。1894年ミュンヒェンに移り、1933年まで定住。1929年にはノーベル文学賞を授けられる。1933年国外講演旅行に出たまま帰国せず、スイスのチューリヒに居を構える。1936年亡命を宣言するとともに国籍を剥奪されたマンは38年アメリカに移る。戦後はふたたびヨーロッパ旅行を試みたが、1952年ふたたびチューリヒ近郊に定住、55年8月12日同地の病院で死去する。
目次
一九一八年
一九一九年
一九二〇年
一九二一年
補遺
著者等紹介
マン,トーマス[マン,トーマス] [Mann,Thomas]
1875年6月6日北ドイツのリューベクに生まれる。1894年ミュンヒェンに移り、1933年までここに定住、1929年にはノーベル文学賞を授けられる。1933年国外講演旅行に出たまま帰国せず、スイスのチューリヒに居を構える。1936年亡命を宣言するとともに国籍を剥奪される。1938年アメリカに移る。戦後はたびたびヨーロッパ旅行を試みたが、1952年ふたたびチューリヒ近郊キルヒベルクに定住、1955年8月12日チューリヒの病院で死去する
森川俊夫[モリカワトシオ]
1930年生まれ。1953年東京大学文学部独文科卒業。一橋大学名誉教授
伊藤暢章[イトウノブアキ]
1934年生まれ。1958年東京外国語大学ドイツ語学科卒業。1961年東京大学文学部独文科卒業。紀伊國屋書店で長く洋書の輸入に携わり、のち出版部長。「出版ニュース」にドイツの出版レポートを連載するほか日本経済新聞などにも寄稿
洲崎惠三[スザキケイゾウ]
1935年生まれ。1965年東京大学人文科学研究科修士課程修了。1999年文学博士。筑波大学名誉教授
前田良三[マエダリョウゾウ]
1955年生まれ。1979年東京大学文学部独文科卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了(ドイツ文学専攻)、ボン大学Dr.phil。立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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