野獣から美女へ―おとぎ話と語り手の文化史

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  • サイズ A5判/ページ数 378p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309204161
  • NDC分類 388
  • Cコード C0098

内容説明

ペロー、グリム、アンデルセンなどの伝統的なおとぎ話からディズニーまで、図像・神話・歴史を横断しながら物語世界の限りない深みと広がりへと分け入る壮大な発見の旅を愉しむ記念碑的大傑作。

目次

第1部 語り手たち(魔女の洞窟にて;おばあさんのお話―おしゃべり女;元気いっぱいの鳥たち;おぞましき唸りではなく;聖アンナ、愛しいばあや;十字架の魔法;ガラスの敷石と秘密の足;なぞなぞとロバと愚者の知恵;甘い言葉と心地よい笑い;おばあさんの帽子、オオカミの隠れみの)
第2部 物語(母親の不在―シンデレラ;邪悪な継母―眠り姫;悪魔の恋人―青ひげ;しぶる花嫁―美女と野獣;逃げ出す娘たち―ロバ皮;髪の言語;野獣から金髪へ;娘たちの沈黙―小さな人魚姫)

著者等紹介

安達まみ[アダチマミ]
1956年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。英文学専攻。現在、聖心女子大学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

帽子を編みます

6
とびとびで読みました。伝説、民間伝承、おとぎ話が分類立てされ考察されています。知っているもの、そのバリエーション、知らないものもたくさん載っています。資料用の図版も多数収録されていてぼんやり眺めるのも楽しめます。魔女、シバの女王、青ひげ、髪の色、何気なく読んでいた事柄に意味が隠されていることがわかります。手元において読み返したい本です。図書館の除却本がリサイクルされいただきましたが、「飲み物こぼしました」のシミがくっきり付いています。図書館本の扱い方、ルールを守りましょう。2020/05/12

skq

2
流し読み。数々のおとぎ話を取り上げ、ストーリーやモチーフが意味するところや、作者の意図、当時の読者や社会、批評家の反応、そして、後世の文学作品への影響などがまとめられた一冊。特定の何かについて詳しく調べるのではなく、様々な考え方や概観を掴みたい場合に大変重宝するだろう一冊。じっくり読みたい。2015/11/19

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