太地喜和子伝説

大下 英治【著】

河出書房新社（2000/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 453p／高さ 20cm
• 商品コード 9784309013329
• NDC分類 775.1
• Cコード C0093

内容説明

何事にも全力投球だった。芝居にも人間関係にも生きることそのものにも。そして、彼女は逝ってしまった…今、語り始めた劇作家、演出家、共演者たち…恋と愛と舞台にかけた一女優の生涯。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[レイラ]

今ならコント「ザ・女優」なんだろうなぁというエピだらけ　切ないが、あの時亡くなって正解だったのかもしれない あと杉村春子と長岡輝子の話とか、富司純子や好江夫人の内心などさらっと飛ばして書いてあるので、そここそが読みたいのよと思ったが、これは本題から大きく外れるもんね

2025/07/20

[い-さん]

太地喜和子さんが事故で亡くなったのは当時の朝のニュースで知った。その頃はまだ文学座等の芝居は見たことがなく、NHKドラマ「天下御免」の芸者さんの印象が強烈だった。関係者の語る太地喜和子さん、どれも面白く、一気に読むのがもったいなくて、ちびちび読んでいた。読む分にはとても素敵だなと思ったが、もし自分の周りにこんな人がいたら大変だろうな。

2023/11/11

[さざなみ]

次々と主人公と絡み合う実在の男優たちが実名で登場するのに興味を持った。次は三国廉太郎に関する本を読んでみたい。

2023/09/03

[Hiroki]

志木図書館 ★★★★　書き手とテーマとの間の落差が大きいと、書き手は執念深くネチネチと書き進めなきゃならん、最後まで大下は喜和子にフォーカス出来なかった

2021/03/03

[もな]

良くも悪くも男性の視点から描いた本です。「欲望という名の女優」で貶められた(と感じる人がいるんでしょう)鶴田浩二の名誉を回復する為に書かれた本としか思えない。