内容説明
口誦が紙に書かれる時点に思いを馳せ、宮廷に生まれた噺の実相と方法を明らかにするなかで、その享受が一つの文化史になってゆくさまを述べつくす。前著『古今和歌集以後』と対をなす渾身の物語論。
目次
1 初期物語序説
2 『竹取物語』の語りの方法
3 『伊勢物語』新見
4 『うつほ物語』を読む
5 『源氏物語』の文献学的研究
著者等紹介
片桐洋一[カタギリヨウイチ]
1931年生まれ。京都大学大学院博士課程満期退学。大阪女子大学教授、同大学学長を経て、現在、関西大学教授。専攻は中古文学
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