出版社内容情報
それは妖怪の仕業じゃあございません!
妖怪や幽霊が見えるお美世。彼女は江戸で「妖怪の仕業」だと騒がれている不可解な事件の謎を合理的に解明しながら真相を暴く。
提灯を追いかけ、川に落ちる人が続出する理由とは? 料理茶屋で立て続けに不幸な出来事が起こるのは、ザシキワラシが去ったから?
お美世を手助けするため、猫又や河童、付喪神たちも大活躍!
内容説明
生まれながらに妖怪や幽霊の姿が見えるお美世。一方、兄の求馬は武芸に秀で、本所深川奉行所に勤めているが、妖怪や幽霊は大の苦手。ある日、「妖怪の仕業」だと騒がれる不可解な事件が江戸で発生する。提灯を追いかけ、川に落ちる人が続出する理由とは?料理茶屋で立て続けに不幸な出来事が起こるのは、ザシキワラシが去ったから?お美世は親しい妖怪の力を借りながら、様々な事件に挑む!
著者等紹介
久真瀬敏也[クマセトシヤ]
東京都清瀬市出身。山形大学理学部に入学後、北海道大学法学部に編入学・卒業し、新潟大学大学院実務法学研究科を修了。第18回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『ガラッパの謎 引きこもり作家のミステリ取材ファイル』で2020年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ren5000
24
本所深川であやかしといえばどうしても宮部みゆきさんを彷彿してしまいますが、人は死ぬけどそんなにぞっとすることもない。妖怪とコミュニケーションが取れる美世がその妖怪の力を借りて事件を解決する割りと軽めの時代ミステリー。そこそこ楽しく読めたので続編が出たら読むかな。2025/07/26
onasu
11
妖怪とは馴染みのある本所深川には町奉行所本所改があって、(場所柄)夜間も門戸を開いていたとか! 「それは妖怪の仕業ではございません」と言うのが体を表しており、事件を起こすのは人であって、妖怪はむしろ探索の手伝いを。それを仲介するのが、本所改与力・真淵求馬の妹・お美世。彼女には妖怪が見えるし、話しもできる。ただ、そうとは伝えられないので、それを承知の兄に頼んで…。 方便ではありだが、妖怪のせいにしたいというのは人の業。そこんところはちゃんと捕物帖で、首を傾げる部分はあれど、不思議とおもしろい作品でした。2025/05/26
栗山いなり
8
妖怪や幽霊が見える女性・お美世が妖怪の仕業と噂される事件の解決に妖怪と共に挑む時代劇×あやかし小説。人間の起こした事件の真相を追うミステリー要素とあやかしというファンタジー要素と江戸時代が舞台という時代劇要素が混ざり合ってたどこか新感覚な作品だと感じた2025/03/16
ドットジェピー
4
面白かったです2025/02/05