出版社内容情報
あなたはやってくる花いっぱいの野原を越えて/あなたは力を貸してくれる私の自分探しに/あなたにめぐりあういつかきっと 小学生高学年から
内容説明
この本はスウェーデンで生まれました。日々の暮らしの中のささやかなちいさなちいさな感動を見逃すことなく伝えてくれる本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
67
『あなたへ』シリーズ第12巻。2頭のくまが主人公のロマンチックな絵本。イラストも可愛らしく、言葉も美しい。このシリーズはもともとスウェーデンで『こころの教育』の副読本として作られたものだそうで、道徳とか教条的な香りがするところもあります。でも『あこがれ』は、まだ見ぬ恋人に想い焦がれる小さな物語です。この巻がシリーズの中で一番好きという人もきっと少なくないでしょう。僕にはあまり響いて来なかったのは、自分の中で〈解決済み〉のファイルにしまい込んだテーマだからなのかな。2015/07/11
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
47
「あこがれ」は、未来に恋い焦がれる人を待つ思い。こんな気持ち、どこにいったのでしょう(笑)。2019/03/21
テルテル
38
独身時代、私は、もしかして、このまま独りぼっちの人生を送ってしまうのかなと不安なときがあった。私のことを支えて、私のことを理解して、守ってくれる人に出会いたいなと思った。周りの人達か次々に結婚していくのを見て、不安はさらにつのった。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』と共感。苦しくダメだと思っていた心の闇という『あな』は、私の愛するパパが埋めてくれた。心から大事にされ、今を生きている。ダメだと諦めないで、きっとあこがれ人は、遠くを見ていて気づかないかもしれないけれど、実は一番近くにいるのかもしれない。2015/06/28
ヒラP@ehon.gohon
21
理想の誰かに出逢いたい。 そんな甘酸っぱい夢を追いかけたこともありました。 それが若者の特権かも知れません。 この本を読んで、気恥ずかしい思いになったのは、あこがれを語る自己陶酔がくすぐった過ぎたからでしょうか。 夢はこわしてはいけません。 でも、自分のあこがれを誰かに押しつけると、傷つくこともありますよ。2023/01/07
ruki5894
10
この本に「あこがれ」という題が付いていることがすてきだ。白熊なのも良い。多和田葉子の「雪の練習生」を思い出した。2022/04/16