内容説明
「コナン・シリーズ」で知られるハワードが世に認められたのは、『ウイアード・テールズ』誌に発表した「密林の狼」が最初といわれている。以後彼は150編にも及ぶ小説を発表し、パルプマガジン作家として揺るぎない地歩を占めた。本短編集を読めばわかるように、西アフリカ、中近東、アメリカ西部や南部、北欧、西欧、南欧等、世界各地を舞台にしたヒロイック・ファンタジー短編にも、エンタテイメントの天才といわれた彼の魅力は、如何なく発揮されている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shamrock
7
かっこよかった。いろんなタイプの怪奇物語集。もう一度言う。かっこいい。ちゃんとヒーローがヒーローとして存在することは、かくもすっきり気持ち良いものなのだな。ハワード作品がもっと訳されることを切に願う。2018/03/20
aki
0
ヒロイック・ファンタジーが7編中2編しかない。これで『剣と魔法の物語ーヒロイック・ファンタジー傑作集』は看板に偽りありだわ。集中随一の傑作「妖虫の谷」をタイトルにして副題を「A・E・ハワード傑作集」にしたほうがよかったんじゃないの。「妖虫の谷」。いいですねえ。仲間を皆殺しにされた主人公が太古から生きる怪物に、たった一人で挑む話。単におのれの腕力と剣だけを頼りにするのではなく、ちゃんと頭を使って理詰めで攻撃していくところがよかった。恐怖におののくような脆弱な主人公が登場する作品は読みたくないぜ。戦いなはれ。2021/10/08
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