内容説明
1839年、ダゲールの銀板写真術が写真の始まりとされている。その後160余年、カメラは感光材料の進展と深くかかわりあいながら技術の進歩を取り入れ多様に発展してきた。しかし、ここにきてデジタル写真の急速な進歩により、銀塩カメラにとって換わろうとしている。本書は、銀塩カメラの辿ってきた道を、著者独特の眼で俯瞰しながらさまよい歩く、カメラ史の集大成である。
目次
1 大きな流れの中から(「フォクトレンダー・ダゲレオタイプ」の誕生;カメラの形の変遷 ほか)
2 第二次大戦後の展開と推移(日本カメラ産業の戦後10年;「ライカM3」が与えた影響 ほか)
3 1950~60年代に現れたいろいろな機種(ハーフサイズ・カメラ;世界市場に進出した「ミノルタ・ハイマチック」 ほか)
4 ユニークな機構をもつカメラ群(バックフォーカシング方式のカメラ;マガジン交換式35mmカメラ ほか)
5 カメラ技術の進展とフュージョン(生活密着型35mmコンパクトカメラ;35mm一眼レフカメラの普遍化)
著者等紹介
白松正[シラマツショウ]
1931年静岡県浜松市生まれ。54年静岡大学工学部卒業、同年千代田光学精工株式会社(後のミノルタ、現・コニカミノルタ)入社、92年退社。その間、カメラ開発、企画、デザイン、マーケティング、渉外などの業務に従事。現在フリー
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