イノセンス創作ノート―人形・建築・身体の旅+対談

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198618308
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0095

内容説明

人間は何故、自分の似姿を造ろうとするのか。養老孟司、四谷シモン、鈴木敏夫3氏との対談も収録。

目次

「イノセンス」をめぐる三つの旅(人形の旅(日本ロケ編 人間はなぜ、自分の似姿を造ろうとするのか;ニューヨークロケ編 三十年越しのテーマとの再会 ほか)
建築の旅(僕らがアニメーションで目指してきたこと―「カリオストロの城」から「攻殻機動隊」へ;アニメーションを演出するとはどういうことか―映画の三要素 物語・世界観・キャラクター ほか)
身体の旅)
「映画」をめぐる三つの旅(映画はどんな現実を語るか(対談・養老孟司)
人はなぜ人形を作るのか(対談・四谷シモン)
描いてきたもの、描こうとしているもの(対談・鈴木敏夫))

著者等紹介

押井守[オシイマモル]
1951年8月8日東京都生まれ。’70年、東京学芸大学教育学部美術教育学科入学。「映像芸術研究会」を設立し、実写映画を撮り始める。’76年、大学を卒業。竜の子プロダクションに入社。アニメーション界へ。’81年TV「うる星やつら」でチーフディレクターを3年にわたりつとめ、高視聴率を獲得。主なアニメーション監督作品に「天使のたまご」(’85)「機動警察パトレーバー劇場版」(’89)「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(’95)、実写作品に「紅い眼鏡」(’87)「アヴァロン/Avalon」(’01)など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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2
4kリマスター版を観てきた縁(素子と人形使いを結びつけたもの)で読んだ。『イノセンス』を観ること自体10年ぶりで、そもそも10年観ていない時点で大した思い入れも無いだろうと自分では思っていたのだが、意外に印象が強かったのか、よく覚えていた。『イノセンス』の、というよりは他の作品も含めた押井監督自身の映像論が主体となっていて、それ自体は押井監督の作品を観れば伺い知れることであるし、それが腑に落ちるというか好きだから追いかけ続けているのではある。「人形」というモチーフの担う意味とロケハンの姿勢が興味深い。2025/03/07

Ryan Mihawk

2
ずっと押井守の本を読み続けてるけど彼のアニメに対する考え方とかアプローチの仕方は本当に納得させられ続けるというかひとつの映画に対する解説書を何冊か読んでいるのだから内容被ってて然るべきなのに何読んでも新たな発見があるので凄いと思う こういう人間だからこそ劇場版アニメの監督ができるのか、と納得してしまうというか尊敬する 自分の言いたいことを言いたいように言ってるだけだとも思うんだけど不思議2014/04/15

やいとや

1
映画『イノセンス』理解に繋がる副読本となるか、というと微妙にならない本。これと併せてユリイカの『特集・押井守』と『特集・攻殻機動隊 S.A.C』を読むと多角的に検証が出来る。が、だからと言ってこの本が面白くないか、というと大層面白いのが厄介。特に演出が召喚する身体についての考察は流石の一言。鈴木敏夫との対談で「衰えた身体」が『イノセンス』を発想させた、という視点は非常に興味深い。この後の押井守は『ゾンビ日記』に見受けられるように完全フィジカル方面に振り切れる。2021/10/23

織田秋葉

1
自分でもなんでかわからないけれど、攻殻とイノセンスが好きです。イノセンス自体はめちゃ難解で、結局何が言いたいのか「?」ということになっちゃうので、読めばわかるのか、と思ってみてみたのですが、いかにしてこの映画が撮られたのかと、押井監督がいかに人間的に歪んでるかだけはわかったけれど、結局イノセンス自体はよくわからなかった(苦笑)。 ベディヴィエールの球体関節人形は見たことなかったので、後程ググってみたのですが、あまりのグロテスクさに絶句。イノセンスのハダリーはまんまでしたね。2018/10/09

Hatann

1
イノセンスは面白いけど簡単な映画ではないと思う。ほんのちょっと仕事に関係したこともあり上映当時に見てみたけどよく分からなかった。最近になり改めて何度か見てみてこういうことかなあと思ったころに読んでみる。監督が表現したかったことがそのまま説明されており、どのような評論よりも正しい内容となっているといえる。主要なテーマは「自意識の誕生による身体の客体化と喪失」ということが認識できるが、他にも映画の演出を近景・中景・遠景に分ける点が興味深かった。近景=キャラクター、中景=世界観、遠景=秘められた物語ということ。2018/10/21

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