内容説明
江戸城の奥にあるという、もう一つの秘密の御金蔵破り。一介の素浪人が、綿密な計画を立ててこれを実行する。黒船騒ぎの時代を背景に、坂本竜馬、桂小五郎といった若い幕末の志士が主人公を応援。時代小説の面白さを超えた痛快書下し。
著者等紹介
黒崎裕一郎[クロサキユウイチロウ]
1942年東京生まれ。テレビ脚本家としては、『必殺仕掛人』シリーズ、『木枯し紋次郎』『銭形平次』など、作品多数の大ベテランである。1995年中村勝行(本名)の名前で『蘭と狗』にて第六回時代小説大賞を受賞。以後、時代小説の新たな書き手としての期待を集める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やむやむ
2
テレビ脚本家の描いた時代小説とのことで、文章のキレが良く、目の前に場面場面が浮かび上がってくる。 正義感も無く武士からその日暮らしの与太者に成り下がったような主人公が富蔵というこれまた半汚れのような相棒と、坂本龍馬、武市半平太、桂小五郎と親交を得て、江戸城の御金蔵破りを企てていく様子が、まさに、ドラマばりの面白さで書かれている。惜しむらくは、ラスト、情婦が主人公を欺いたと見せかけてもう一段のどんでん返しがあれば良かった。2017/09/26
へたれのけい
1
粗筋は面白い。でも、それ以上ではないんだよな。おしいなぁ。残念だなぁ。2013/08/01