内容説明
ユリアン・ミンツは８歳のときに父が戦死、福祉施設にいたところを自由惑星同盟軍のヤン・ウェンリー提督に見い出されて、彼の養子となった。宇宙暦７９４年、ヤンはわずか半個艦隊を率いて銀河帝国軍の難攻不落をもって誇るイゼルローン要塞を陥落させた。これによって彼は“奇蹟のヤン”の名称を冠せられた。１４歳のダークブラウンの瞳の少年ユリアンには、ヤンの存在は偉大だった。彼のもとに集う勇将、智将の奇略と素顔に圧倒されつつ、ユリアンはやがて…。人気沸騰の田中芳樹が描く若き獅子たちのユートピア！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
20
銀英伝で同盟側が好きだった私にとってこれは凄く楽しい話。ユリアンの視点で綴られる日記は若さに溢れ、保護者であるヤンへの尊敬と年長の友人たちへの憧れに満ちたキラキラした青春期。本伝は後半どんどん加速度的に悲しい展開になっていったので、こういう清涼剤みたいな外伝があることが凄く嬉しい。2016/04/07
詩歌
16
戦争が身近な14歳の少年の要塞滞在日記。原作銀英伝の初読は実はこの巻からで、私はﾕﾘｱﾝと同じ年頃だった。成績優秀運動神経抜群、でも一番羨ましいのはﾔﾝ艦隊の中枢にいること。当時の熱狂と懐かしさと、彼らの軽口が愉しげであるが故の切なさ。未来設定なのに歴史上の過去であり、今の私を形作ったもの。行間の隙間を妄想するのが巧みになったのに、先人の膨大な創作にはかなわないね(笑)2015/04/04
はるき
15
帝国は華美でカッコいい。同盟は愉快で楽しい。あなたはどっち派（笑）。本伝よりある意味外伝の方が楽しいかも。2021/08/19
Mzo
11
外伝その2。同盟側の雰囲気を存分に楽しめる。撃墜王2人の軽妙な会話がいいね。2020/12/07
ざるめ
11
ユリアンの日記♪同盟軍の人達の事がよくわかって、読者としては嬉しい(^^)けれど、学校のお友達との思い出話もなく、どっぷり同盟軍で少し心配(--;)ユリアンって本当にヤン提督大好きっ子だな(^^;)2018/07/24
