感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
42
ヨコジュンの本で、この本が一番好きかも。科学者のSFファン2名との鼎談スタイルなのだが。SF映画の、設定のおかしさを、SF科学的に強引にこじつけていく。という連載。 2021/05/14
ホッタタカシ
7
例えば、『ゴジラ』のオキシジェン・デストロイヤーについて「なんで水中の酸素がなくなると肉が溶けて生物が骨になるんだ?」という話題が登場する。理系の人々が頭をひねって編み出したのは、酸素を破壊する、というより酸素で破壊する方法。つまり水中の酸素を抜き取り、活性の水素だけにすることで、有機物の二重結合をはがす。その結果、ゴジラから色素が抜けて、透明になる。同時に物質も破壊されて死に至る。「あれは溶けて骨になったんじゃなくて透明になったんだ」と、豪快にこじつける。柳田理科雄の野暮とは対局のSF科学考証本。2015/02/03