内容説明
わたしは仕事以外になにもない、さっぱりとした日常をいたく気に入っていたはずだった―二十八歳にして処女、仕事ひとすじの奈津美に訪れた予想外のモテ期。三人の男を前に、はたして彼女は、棒に振ってしまった思春期を取りもどすことができるのか。愛すべき恋愛音痴のための可笑しくて、やがて切ないラブストーリー。
著者等紹介
山崎マキコ［ヤマザキマキコ］
１９６７（昭和４２）年福島県生まれ。明治大学在学中、『健康ソフトハウス物語』でライターデビュー。その後、パソコン雑誌を中心に執筆活動を続ける。０２年初の小説『マリモ』で、チャーミングだがどこか痛ましいヒロインを描き、共感を集める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
65
気持ちの良い恋愛ものが読みたくてこちらを、作者の『～守護天使』が良かったので。うーん、期待しすぎたか。母親の呪縛にとらわれているアラサー処女の主人公奈津美が、見合いをしたり、社内の男子に恋をしたり、追いかけられたり。そりゃ桑田も勘違いするわ。中野さんも奈津美の姉も、奈津美が勝手に幸せかどうかを決めてはいけないんだね。誰もが同じではない。そして、そんな奈津美を見守る、青ちゃんとギンボくん。2人はとっても素敵だったけど、奈津美の魅力が分からなかった。ま、お幸せに。2019/06/14
ピロ麻呂
40
仕事一筋、恋愛経験皆無のアラサー処女、奈津美と彼女を慕うコンパ大好き青ちゃんの会話はまるで漫才(^-^)めっちゃ笑えます！「姐さん、最高っす！」「姐さん、それを恋呼ぶんですぜ！」青ちゃんのしゃべり、おもろい！(^o^) そして、奈津美の方と言えば人生最高のモテ期到来で、果たしてどの男を選ぶのか～(^^)とにかくおもしろかった(^ー^)2015/07/09
ｋｅｉｔｈ
36
産まれてこのかた彼氏いない歴２８年の奈津美に初めてモテ期が訪れる。けど恋愛苦手な奈津美は思い通りにいかなくて・・。恋愛偏差値の低さゆえなのか優柔不断で関係をこじらせていく奈津美。挙句の果てには自暴自棄になって行きずりの男と・・。そこは踏みとどまれよと思わずにはいられなかった。けど、奈津美の心の声が面白いし、何といっても後輩の青ちゃんがいい味を出していました。2016/01/29
mm
33
母親が過干渉で、父親が責任回避型で、姉がエリートコースからドロップアウトして、妹が鬱で、主人公は恋愛経験皆無の処女。でも、そこそこ美人で仕事ができて役職付いて年収600万以上ある29歳女子なら、それでもいいんじゃないかと思うわけ。ところが、モテ期が来て、運命的子どもの時の初恋の人と見合って、恋愛成就するんだから、ハイハイおめでとう。と少ししらけたりするけど、女が綺麗になってもてる話は、錯覚が起きるから楽しいね。作中に、シンデレラが舞踏家に行きたいと思うのは、彼女は自分に自信があったからという説に一票。2017/09/15
らむり
32
ラストの相手は予想通りだったけど、その直接のきっかけは想定外だった。2013/10/29
