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内容説明
居酒屋で店員を呼んでも気づいてもらえない、注文をよく聞き返される…そんな経験ありませんか?“通る声”になりたい筆者が取材&体験した声にまつわるルポルタージュ。
目次
第1章 「声が通らない」という哀しみ(居酒屋の片隅で「すいませーん」と叫ぶ;みんなを振り向かせるカメラマンの声 ほか)
第2章 「通る声」と「通らない声」はどう違う?(ラジオパーソナリティたちの「いい声」;『ACTION』パーソナリティ・武田砂鉄氏の場合 ほか)
第3章 いろんなボイトレやってみた!(「1分でいい声に!」ってマジですか?;「1分」が無理なら「1日」でどうか ほか)
第4章 「いい声」ってどんな声?(時代によって変わるニュースの声;何を言ってるかわからない三船敏郎 ほか)
著者等紹介
新保信長[シンボノブナガ]
1964年大阪生まれ。東京大学文学部心理学科卒。流しの編集者&ライター。「南信長」名義ではマンガ解説者として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
219
「処女作は処世術だけの自主性のない私小説だが著者の主張の趣旨には承服させられた」のようなアナウンサー研修教本の練習文や、通る声・いい声を持つ人たちの言葉、いろいろなボイトレ本がウダウダと紹介されてます。腹式発声による3000Hz付近の周波数帯が一番感知されやすいって言われてもなぁ、よく分かりません。結局、居酒屋で店員さんを呼ぶ時は「すいませーん」よりも、大きく息を吸って呼びたい人に狙いを定めて、高めの声を意識して腹から「お願いしまーす」ってことですね。声が通らない同志諸君、今こそ声を上げよう!2021/02/19
はじめさん
19
冒頭に、ノータコ! 孤独のグルメ回転寿司回が例としてあげられた「声が通らない」。同じ悩みを持つ著者がボイストレーニングに通ったり、読んだ本、アナウンサーとの対談等をもとに通る声の秘密に迫る。/ 私は無意識的有能・よく通る声持ってて、自分で調整できるのですが、人にやり方を教えることはできない事もあり手に取った。人間が出せる周波数は4000ヘルツ。3000ヘルツあたりが1番届きやすい。単純に大きい声が通る声ではない。/ 居酒屋で「すいません」より「お願いします」の方が届きやすい。す・せ、Sの発音は雑音に潰れる2021/04/04
えいなえいな
14
前作『字が汚い』に続くコンプレックスシリーズ第2段だそうです。1作目に続き、非常に共感できるタイトルだったので見つけて即購入してしまいました。この調子だと第3段は『歌が下手』かもしれませんね。本書に書かれているように、飲食店で店員さんに無視されることは日常茶飯事です。誰かと喋っていてもえっ?と言って2度聞されることも多々あり、申し訳ない気持ちになります。僕も何度か直そうとしたのですが、なかなか直らないです。日々腹式呼吸の練習をするしかないですね。2020/12/16
じょうこ
9
声が通らないことに関する自虐的エッセイかと思いこんでいたら、そうではなく「声」について多方面からアプローチしたルポだった(帯に書いてあったね)。著者自らボイトレに通い、声のプロ(ラジオの音声さんや相撲の呼び出し、オペラ歌手他多数)等に取材し、たくさんの声が収録されている。そういう意味ではとても「声が通っている」本だと思った。折しもオンライン取材が多かったと思うが、それを感じさせない息を感じさせる文章だったな。私はこの本を読んで、マスクを外して大きな声で久々に謡をしたい!と思った。声出すことを忘れたくない。2021/04/20
チェアー
7
声が通らない原因をつきとめ、なんとか改善させようとする物語。もちろん結論はないし、過程もそれほど面白いこともないのだけど、「声が通らない人」に市民権を与えた意味はある。ボイトレってたしかにストレス解消になるだろうな。私は注文を忘れられる人だけど、それも声が通らないことと関係があるのかな。2021/01/19