ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 火曜クラブ

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ハヤカワ・ミステリ文庫
火曜クラブ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150700416
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くみ

22
前から読みたい!と思ってたミスマープル短編集。まずタイトルがいいじゃないですか!火曜日に偶然集まったメンバーで、犯罪の謎解きをすることに。軽いノリで始まった余興がミスマープルが在席してたことで真剣味を増していく。動機、トリックも巧妙で短いお話の中に緩急が絶妙。ひとつ読み出したら解決するまで止まれません。こちらの関心を親切にリードしてるように見せかけて、実は、、が物凄く上手。何度読んでもクリスティーの罠に引っかかります。2019/03/31

林 一歩

15
女史の短編集では好きな部類。マープルよりポアロが好みなので思い入れはそれほどないけれど。2013/02/18

アカツキ

12
ミス・マープルの連作短編13作品。ミス・マープルの家に様々な職業の人が集まって歓談していると、毎週火曜日に集まって真相を知っている迷宮入り事件を推理し合おうということになって…。自分はクリスティーは短編よりも長編が好きだとわかった。人間ドラマが楽しいのよね。この本を読んで思うのはミス・マープルが暮らしている村ってヤバすぎんかということ。引用できるような事件はそうそう起きないから…。好きな話は、ミス・マープルが殺人を阻止しようとする「クリスマスの悲劇」。2025/01/06

旅人(𝒕𝒂𝒃𝒊𝒕𝒐)

12
ミス・マープルが初登場する短編集。火曜日に集まって、一人ずつ謎の事件を披露して推理しようと、作家であるマープルの甥のレイモンドが提案して「火曜クラブ」と名付ける。その設定が面白い。短編なので、1話ごとに新たな登場人物と状況を覚えたところで、謎→マープルが事件を身近なものに例えて解決する…の繰り返しが少しだれてくるので、短編はどちらかといえば苦手。後に長編で読んだものの原型の話もある。約100年前の時代であっても、人間性からくる動機にそれほどの変化はなく、マープルの洞察力はいつもお見事なのだ。2022/04/06

Inzaghico (Etsuko Oshita)

12
男女関係のもつれ、嫉妬など、人間の負の感情はいつの世も、世界のどこでも変わらない。第4話の「舗道の血痕」ほかで、ミス・マープルは口を酸っぱくしてこう言っている。「この世の中におこることは、なにもかも似たりよったりだと思うんですよ。(中略)村の生活にだってずいぶんといまわしいことがあるものですよ」 個人的には表題作の「火曜クラブ」と最後の「溺死」が記憶に残る。どちらも愚かな女性の哀れさが効果的だ。思い込みで視野が狭くなり、周りが見えなくなると恐ろしい結末が待っているのだ。気をつけねば。2020/10/22

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