ハヤカワ文庫<br> 宇宙のランデヴー

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ハヤカワ文庫
宇宙のランデヴー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150106294
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おーすが

17
クラークの作品は、未知なものに圧倒されたいというマゾヒスティックな気持ちを満たしてくれる。充分に発達した科学力は自然のように畏しく尊く感じられもするものだ。ジミーの冒険からはじまるバイロボット(カニ!)のくだりもキュートだし、水星人(ハーミアン)の暴走もさもあらなん。去りゆくラーマを眺めながら万巻の思いでラスト一文をよむ。2022/07/17

H.P.Velisarius

13
ラーマ再び。再読です。全長約55キロ直径約17キロに及ぶシリンダ形物体が太陽系内で探知された。「ラーマ」と名づけられたその物体で調査隊が見た驚愕の内部。人間の及ぼす様々な調査にも関わらず「ラーマ」は解明できない謎ばかりを残し太陽系を後にする。小さき人間と人間の想像を遥かに超える存在。物質的にも視覚的にもすさまじく巨大な謎に挑む緊張感の中での冒険がのめり込むほど魅力的だ。未知の存在に対する恐れと探究心、そして憧れ。このワクワクとした冒険に感動をしたくて、そう忘れた頃、30年後辺りに再再読すると思う。2017/06/02

どらがあんこ

12
淡々とした描写だけど、そのおかげで最後まで「なんとちっぽけな人類…」と圧倒され続ける。読まされる本。2019/07/12

チョモ

11
再読。太陽系に突然現れた謎の円筒"ラーマ"と、送り込まれる調査団。何ともSF的な出だしの本編です。著者の作風の一つに、ビジュアル面での強さがあると思いますが、ラーマ内部は正にソレですネ。大胆に描写される中の様子を、頭に思い描きながら読み進めました。調査中にアクシデントはあるものの、物語上の起伏は少なく割合に淡々とした印象を受ける本作。最大の謎に決着が付く事もありません。しかしそれが名作足りうるのは、人類の宇宙へ向けた知的好奇心、そして我々読書家の想像力の二つがアクセントになっている所為もあるのでしょうか。2013/08/24

鐵太郎

10
久しぶりに読み直してみてわかるのは、アーサー・C・クラークが思い描いた未来社会の実にナイーヴな事。と同時に、彼の描く「ラーマ」の、実に驚くべき姿。この時代を超越したイマジネーション、まさしくこれぞSF。登場する人々の性格の薄っぺらな性格描写・行動などのマイナス点をはるかに吹き飛ばす「ラーマ」像は、それだけでSFの二大大賞にふさわしい。2013/02/10

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