感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hurosinki
4
明治維新から70年代までの日本政治外交史を僅か160ページに詰め込んだ凄い本。占領期の政治史を記述するにあたって米国側の視点をかなり強調するのが特徴的だが、個人的には戦前の政党政治をうまく纏めてくれてるのがありがたい。大正政変から「憲政の常道」に至る政党政治の台頭を、藩閥勢力の強引な措置に対する3回にわたる抵抗として整理し、政党政治の展開は、大きく政友会・民政党に分けて要約する。軍部の動きも留保が適切で、この本の発刊当時と比べ物にならない程に日本軍の研究が進んだ今でも大筋として通用するのではないだろうか。2020/10/11
えむ
0
近現代日本の政治史を概説。コンパクトながら見通しを得るのに役立った。アメリカの戦後日本における占領政策について論じられているのは筆者の特色か。2017/07/05