• ポイントキャンペーン

NHKブックス
鳥たちの旅―渡り鳥の衛星追跡

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910382
  • NDC分類 488.1
  • Cコード C1345

内容説明

コハクチョウ、マナヅル、サシバ、ハチクマ…。何千キロ、何万キロもの旅を毎年決まって行なう渡り鳥たち。彼らは、どこをどう通って目的地に着くのか。移動の経路をどうやって見つけるのか。そもそも、なぜ渡りをするのか。東南アジア、シベリア、中央アジアなどを舞台に渡り鳥の衛星追跡を長年行なってきた著者が、渡り鳥にまつわる興味深いエピソードの数々を語る珠玉の科学エッセイ。

目次

1 鳥の旅を追う(鳥の旅、その1 特定個体の旅を追う;旅を追う仕組み ほか)
2 渡り鳥の生活(渡り鳥の生態と行動;渡り鳥の危機)
3 旅が明かした意外なことがら(旅のあり方、いろいろ;鳥の渡りと朝鮮半島の非武装地帯)
4 研究悲喜こもごも(渡り研究の道筋;研究に苦労はつきもの ほか)
5 未来に向けて(保全への利用;衛星追跡の課題)
エピローグ 渡り鳥がつなぐ世界の自然

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

45
「この研究ができて私は本当に幸せだった」と述懐する日本鳥学会会長・東大教授(当時)の15年間の成果の集大成。1万kmにも及ぶ鳥たちの旅の経路が衛星活用により明らかにされる。日本に渡来する鳥は、ロシアの中国の北朝鮮のインドネシアの自然のおかげ。その経路を根拠に、北朝鮮(!)に自然保護区の設定を働きかけ実現させるのだ。一方で、鳥に送信機をつけた鳥は大丈夫かと「気になって夜も眠れない」。鳥への愛と、科学という叡智が幸福に結びついた研究だから、感動を呼ぶ。たかが鳥だが、人間と自然の共生について深く考えさせられる。2015/02/17

木ハムしっぽ

4
渡り鳥に小型の発信機を付けて渡りの実態を衛星追跡で調べてきた内容が詳述される。発信機の開発から始めた先駆者ならでは苦労話が面白い。発信機を鳥に装着できれば後は衛星からの情報を待てば良い。では発信機をどうやって鳥に装着させるのか。ヘリコプターから飛び降りて抱きつく!!大型のツルは羽毛が抜け替わる時期は飛ぶことができない。そこを狙って装着するらしい。なんとも豪快な。衛星から送られてくる日々の鳥の行動を追うのは胸躍る日々だったことでしょう。2023/11/15

安東奈津

3
★★★☆ 渡りの足跡(梨木 香歩、著)からのお薦めにより読。昔に比べ燕の飛ぶ姿は見かけなくなった。商店街、駅舎にも巣を見掛けたものだが。 スズメも数が減ってる様に感じる。  昨日、睦神社の高木の枝で四十雀の囀りを聴いた。20分程甲高い声で鳴いていた。神社の脇で美化作業中の方から巣の場所を教えて頂いた。カラスなどの外敵から護るため建物の軒を利用した小さな入口の巣で毎年子育てをしているらしい。ツミ(鳩より小さい鷹)もこの神社に居た?らしい。森が小さくなってきた…秋ヶ瀬にはミミズクも居るらしいよ と仰っていた。2022/03/17

takao

2
ふむ2022/09/03

羽毛

2
梨木香歩「渡りの足跡」経由で。地図・方角全然分からん人間なので鳥たちの旅の凄さがなかなか掴めず、読み進めるのに時間がかかった。文章自体はとても読みやすいのだけど。著者はほんとうに鳥が好きでたまらないのだと伝わってきて微笑ましい。今この瞬間も旅をしている鳥がいると思うと、ふっと日常に抜けができるというか...鳥はいいですね。というわけで、鳥読書継続。2013/05/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1233283
  • ご注意事項