生活人新書
メジャーリーグの愛され方

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140881491
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0275

内容説明

なぜメジャーリーグは、世代を超えて熱く愛されつづけるのか。原点であるリトルリーグの現場で、映画や伝説のシーズンをファン同士語り合う中で、巨大な野球人口がいかに育まれるかを追う。冒険的な本塁突入を命じ、フルスイングに美学を見出し、良き理解者としての女性を求める…。そして辿り着いた、野球を愛するアメリカ人の「ある種」の人生観とは?―ファンならずとも必読のアメリカ野球文化論。

目次

第1章 ニューヨーク野球の三百六十五日
第2章 家族、女性とベースボール
第3章 アメリカ野球の原点はリトルリーグにあり
第4章 野球の街、ニューヨークの歴史
第5章 あるシーズン―一九七八年のヤンキースという伝説
第6章 アメリカ野球のプレー美学
第7章 愛される野球「アイテム」
第8章 メジャーへの愛とは何か
第9章 日本人選手はメジャーを変えられるか?

著者等紹介

冷泉彰彦[レイゼイアキヒコ]
作家。米ラトガース大学講師。1959年東京生まれ。東京大学文学部、コロンビア大学大学院(修士)卒。ベルリッツ社勤務などを経て米国に在住。リトルリーグなど生活に根ざした野球に十年以上携わっており、現地の視点で捉えたアメリカ野球の技術や文化に関する造詣は定評がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nosuke.M

4
本作を読んでアメリカ人のベースボール愛が生まれる仕組みがよく理解できた。リトルリーグの前にティーボールというリーグが存在し、空振りしてもグッドスイング、落球をしてもグッドトライ、とにかく子供達を褒め野球を好きになるきっかけを作ってあげる所がアメリカらしい。また試合形式を重視し、実戦を多くこなして体で覚えさせるあたりも日本の基礎練習を重視する所と違いがあり興味深かった。メジャーリーグを見ていて選手達が全力で空振りしたり、貧打でも全力で1塁を目指す姿勢は幼少期の経験が根底にあるのだなあと理解。2021/05/29

6だ

1
MLBはなぜあれ程愛されるのか?をファンの野球経験(女子=ソフトボール、男子=リトルリーグ)やそこで培われる野球観から紐解く。日本でまだ余り馴染み無さ気なティーボールや年齢別に細かく設定されたルールも詳しく説明。ニューヨーカーに視点を置いた項ではドジャース・ジャイアンツ・ヤンキースの三強時代から1978年のヤンキース伝説のシーズンについてまでを振り返る。まとめにあたる「隙間のあるスポーツ」「他のスポーツにない甘えを許している」という評には、ジャンルが違うが談志の落語観(人間の業の肯定)に近いものを感じた。2012/05/22

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