内容説明
音楽は、単純に音楽として存在しているのではなく、もっと広い社会、民族、国家の中での大きな渦巻きと関係をもったものであり、深い洞察をもって歴史の中でとらえられるべきだ。この本では、日本の音楽の渦が、歴史の中で、どんな姿をしながら、どんな風に動いてきたのか、そして将来どんな風に動いていくのかを、わかりやすく、自身の体験をも加味しながら考察している。
目次
最初の音楽伝来
南蛮音楽の渡来
日本音楽の展開
ペリーと軍楽隊
五つの「君が代」
唱歌の誕生
全国広がる唱歌
器楽の発展と「軍楽隊」
「日本語」と音楽―山田耕筰の確立した技法
音楽産業の台頭
オペラとオーケストラ
戦時下の音楽
現代日本の音楽と私