ＵＰ応用数学選書 協力ゲームの理論

鈴木光男（ゲーム理論）

東京大学出版会（1985/07発売）

• サイズ A5判／ページ数 218p／高さ 21cm
• 商品コード 9784130640718
• NDC分類 417.2
• Cコード C3341

出版社内容情報

ゲームの理論は人間の社会的行動を厳密に分析するための数学的方法と，それによる社会の認識を提供しようとするものである．本書は，これまで十分に紹介されることのなかった協力ゲームのコアと安定集合について徹底的に考察したものである．

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[金糸雀]

コア・vNM解に特化した専門書で、仁などには触れてさえなく本気を感じる。vNM解に関しては国内外で最も詳しいらしい。何より末尾の文献案内が重宝する。コアに密接な関係を持つ平衡ゲームに関しても詳しい。前半は解に関する基本的な解説で、後半でTU・NTUのそれぞれの場合における対称ゲーム・投票ゲーム・市場ゲームを具体的に与えて解を求めている。４人の場合に言及してくれていて非常に参考になる。安定性を要件にするような解をやろうと思う人は読まないと致死すると思う

2012/06/28