出版社内容情報
政治哲学者にして思想家,歌人である南原繁の生涯は,第2次大戦を境に180度の転換をとげたかに見える.「純粋のアカデミシャン」と「広く大衆に訴えかける思想家」と.いずれが虚像か実像か.その偏りを正し,偉大な政治哲学者の足跡と時代背景とを伝える.
目次
一高時代―新しい世界、新しい時代の発見
大学の門
内務省に入る
富山県射水郡長
内務省労働組合法案
大学に帰る
留学
学問・思想・信仰
大学受難の序章
ファシズムと大学
嵐の中の大学自治
津田左右吉博士のこと
戦争下の大学
敗戦と大学
総長就任と大学復興
憲法問題
学問と現実
補 戦後教育改革における一般教育
追悼講演(小野塚先生と南原先生;南原先生を師として;南原先生の遺されたもの)
年譜